2011年7月29日金曜日

崩壊と地すべり その2

有圧水が原因の斜面破壊現象を地すべり、自由地下水が原因のものを崩壊と書きました。

では同時に起こるとどうなるのでしょう?

地すべりの場合、土塊中の崩壊は検討対象外(地すべり土塊の移動の結果、起こった現象と解釈)で、すべり面にかかる有圧水のみ考えていました。
自然はそんな都合の良い割り切り方をしてくれているわけではなく、地すべり土塊には自由地下水も流れています。それが原因で土塊が変形・崩壊を起こしている場合もあるでしょう。つまり、同時に発生しているケースも(頻度は別として)あるわけです。それらを同時に考慮できるモデルの方が自然でしょう。
そうなると、基盤岩、地すべり層、地すべり粘土、地すべり土塊の透水係数をモデル化し、非定常で水の流れを解くのが両者を扱う最初の方法となるでしょう。

ただ、その後の変形・破壊を同時に解く方法が分かりません。過程を設け、どちらかを個別に解く方法なら雑誌に載っているのですが。すべり面は水圧上昇で塑性化しやすいような工夫、土塊自体は浸透力の考慮や飽和度に応じた強度特性の変化で対応するにしても人為的ですよね。もっと自然な方法があると思います。

さらに、このタイミングで後輩から指摘。
クリープの考慮は?
やめましょう。お手上げです。

連続体力学も完全に理解していない初心者に、崩壊と地すべりを理解できるはずがありません。早く粒子法まで理解して、考えることができるステージへ上がりたいものです。

とにかく、目の前の入門書を片づけましょう。

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