2014年2月21日金曜日

地震動

今年度は全国で耐震関連業務が出ていました。

耐震調査、設計が一気にメジャーになったように思います。振動三軸のできる会社は少ないので、大変だったでしょう。

数年前から耐震に関する知識を仕入れてはいたのですが、まだまだ付け焼刃。きちんと整理・補強しておこうと思い、地盤工学会の耐震関連本をセット購入しました。

まず薄い本からと、地盤工学会「ジオテクノート9 地震動」を読みました。
平成11年の本ですから、土質工学会のころでしょうね。15年前の本です。古い入門書ですが、私にはちょうど良いレベルでした。以下、気になった個所の備忘録です。

・固有周期、1/4波長則(p22)

・表面波(p9、p29)
短いですが、表面波の説明が書かれています。分散曲線も載っています。
レイリー波はS波速度の0.9倍

・応答スペクトル(p42)
多くの図書で、この絵が引用されていますね。分かりやすい絵です。

・地震基盤と工学基盤(p46)
吉田望「地盤の地震応答解析」に比べると、地震基盤と工学基盤の区別は、それほどはっきりと書かれていないですね。周期云々という箇所は、今回のジオテクノートの方が簡易で分かりやすいですね。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/06/blog-post_28.html
要点は以下の通り。
震源から地震基盤までの構造は緩やかに変化している。一方、地震基盤から地表までの構造は大きく変化する。
>地表の地震動の周期特性は地盤特性に支配されやすい。
>地震基盤はある広がりでほぼ同一速度、深さ方向の変化が小さい地層に設定。
>地震基盤はS波で3km/s、P波で5km/sが理想。
>基盤の取り方で増幅率は変化する(特に長周期)。長周期を対象にする場合は深い設定が必要。


・増幅率とS波速度の関係(p56)

・地形効果(p61)
堤体でも、法肩の応答が大きいのと同じことでしょうか?

・常時微動(p80)
15年前には既に入門レベルの図書に載っていたのですね。驚きです。


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