2018年5月20日日曜日

地下水流動

共立出版「地下水流動」谷口他

以前、CFCs の測定を行っていた時に書店で見かけました。関連する記述が出ていたレアな図書だったのですが、内容が浅く、かつより良い資料があったので購入しませんでした。

余裕ができたので購入し、読んでいるところです。
内容は広く浅くといったところでしょうか。ある分野で最新の内容に特化したような図書ではありません。
それでも、報告書に引用するには良い文章が載っています。備忘録として残しておきましょう。

p106
モンスーンアジアの湿潤地域では、地形(によって高められた地下水面)は地下水の最も重要な駆動力を提供する。地質は地下水流動系の構造を修飾するが、全体としては地形の高低が地下水の流れを支配し、局地地下水流動系から地域地下水流動系に至る地下水流動系の階層構造を形成する。
p111
しかし、いずれのメカニズムでも、地下環境が変化しなければ地下水中に高濃度でヒ素が溶出することはないので、モンスーンアジア地域における地下水中のヒ素濃度上昇の原因は、揚水など何らかの人間活動による地下環境の変化が原因と考えるのは妥当である。
地下水はサイエンスとしては面白い題材でしょう。
まだまだわからないことが多い分野だと思います。


2018年5月19日土曜日

昇格試験 その2

executive より管理職に関するヒアリングがありました。

「社内の昇格試験自体に興味はない。」「総監取得を昇格試験代わりにすれば良い。」等と伝えていますと、思いもよらぬ答えが。

executive 曰く「昇格試験は管理技術を見る試験ではなく、会社に忠誠を誓うかどうかの試験」「管理技術を問うなら、毎年同じような問題は出さない」

合点がいきました。

その前に、社内の組織運営上の問題を話していたのですが、それを招いたのは現在の管理職。要は監理能力の有無で管理職を選ばず、忠誠心の有無で管理職を認定していたため、問題がひき起ったのです。当然、その責任をとるという発想は出てきません。反省し監理能力を発揮する素質のある方を選抜する試験に変更する意思もありません。せいぜい、尻拭いを他者に押し付ける程度です。

個人的には、「まず問題点を認識する」「責任を取る」「管理技術を昇格試験で問う」等から始めるのが理想かと思います。が、無理でしょうね。ヒトの世ですから。

忠誠を誓うだけなら試験でなくて一筆ですませばお互い楽でしょうに。
どうしてヒトって形式や非効率なことを好むのでしょうか?


DualSPHysics 4.2

DualSPHysics が 5月の頭に Ver.UP しました。

あきらめていた foam simulation を確認しておきたかったのですが、これまで時間がありませんでした。ようやく時間ができたのでDL。

サンプル内に bat ファイルがあります。手早く確認するため、今回はプロンプトからそれを指定!

が、動きません。
CUDA ライブラリの Ver.が違うそうです。

VS の プロジュクトが同梱されていましたので、まず確認。
が、開けず。
CUDA 9.1 のファイルが見つからない、とのこと。

そういえば、PGI Community Edition 17.10 が CUDA 9.0 までしかサポートしていなかったので、9.0 しか入っていません(こういった時に、Docker の優秀さが再認されます)。
VS 上で 9.1 のファイル指定を 9.0 に書き換えてコンパイル。exe がどこにできたのか迷いましたが、bin フォルダの中の exe が更新されていました。配布元の配慮が伺えます。

今度は問題なく走りました。
01_DamBreak + GTX1060 で計算時間7分。短くなったような気がします。

ひとまず、手元の CUDA の Ver. にあわせてコンパイルすることで、環境は整いました。
次は foam simulation ですね。


2018年5月15日火曜日

河床変動計算の設定

砂防学会編「山地河川における河床変動の計算方法」の備忘録。

なぜ不等流?といった疑問に対する答えです。p15
河床変動の伝播の速さは水面変動のそれに比べてはるかに遅いため、流れの時間的な変化を無視しても良い場合が多くある。つまり、河床変動に着目して観察を行うと、流れの時間変動がはるかに速いため、ほとんど瞬間に終了してしまい、時間的に変化のない定常流として取り扱うことが可能だということである。こうして、河床変動に対しては時間的な変化を考えて式・・・・を用いるが、流れに対しては空間的な変化はあっても時間的に変化がないとして・・・・時間微分項を除いた、不等流の方程式を用いて議論することが多くある。

p51-54
設定
Case1:d=dmとした一様砂礫モデル
Case2:交換層厚さa=初期砂礫層の最大粒径
Case3:a=最大粒径の2倍
結果
Case1では河床勾配が全区間にわたって急速に一様化し、平均勾配に達する。Case2,3では遅い。洗堀区間での粗粒化と堆積区間の細粒化はaが小さいほど顕著。これが河床形状の変化傾向の相違の原因。
交換層の厚さの適正な設定法は確立されていない。
一様砂礫モデルでの急速な一様化は感じていたところです。
a=最大粒径として、粒度も複数階に見直しましょう。

2018年5月13日日曜日

River and Flood Analysis 2018 が動かない

Civil3D 2018 から HEC-RAS のデータを書き出す代わりに、Autodesk River and Flood Analysis Module 2018 で済ませられないか?と考えるようになりました。

動画を見てみると、使い方は容易そうでした。
HEC-RAS のプリポストとして Civil3D を使っているイメージでしょうか?いえ、Civil3D上で HEC-RAS エンジンを使って計算しているイメージですね。

で、早速インストール。

が、案の定動きません。

まず、メニューが出てきません。
これは手動で読み込んで解決。

が、モジュールのボタンを押すとフリーズ。

何度か試行しましたが、ダメでした。

検索すると、.NET で引っ掛かっている模様。
https://forums.autodesk.com/t5/civil-3d-forum/river-and-flood-analysis-module-2018-crashes-civil-3d-when-i-try/td-p/7414322?profile.language=ja
有名な不具合のようです。


この HEC-RAS、河川技術者にすらあまり知られていないようです。なぜかはわかりませんま、海外のソフトはそのままでは日本の独自仕様に対応できない場合が多いので、それ故かもしれません。

CTC さんの GEORAMA Ver.UP 対応は遅いので、まだ Civil3D を 2019に上げていません。挙げた時点で再トライしてみましょう。

更年期?

オペさんとコアを見ているときに executive がやってきて、救いがたいことを言い出しました。

後日、現場でオペさん曰く
「あれは、更年期障害。自分もそうだが、本人は気づかない。」

そういわれると、心当たりがあります。数年前からおかしいなあ、変わったなあという点が出てきました。後輩も「変わった」と言っていましたので、更年期はともかく変化自体は気のせいではないでしょう。

「もう年をったら、若い者に譲らないといけない」とも。
それはそうですね。

実際、年を取れば頭の回転が遅くなり、機転も利かず、体が動かなくなります。頭が固くなり、新しいことを積極的に取り入れることも難しくなるでしょう。
以前も書いていますが、そうなれば実務から離れて宣伝活動に移行すべきでしょうね。それまでに一流の若手を育て上げ、最前線に出ていかなくてよい体制を作っておかないといけません。
https://phreeqc.blogspot.jp/2014/05/2.html?m=0

さあ、私にはあと何年残っているでしょうか?

2018年5月6日日曜日

HEC-RAS 5.0 & Civil3D 2018

Civil3D から HEC-RAS にインポートしたジオメトリですが、反転するようですね。

上下流、左右岸の認識が反転しています。正確には、位置は正しいのですが、ソフト上での水の流れの認識が反転しているようです。これは、知られたエラーのようですね。https://www.nrcs.usda.gov/wps/portal/nrcs/detail/national/water/manage/hydrology/?cid=nrcseprd383438

上記 EXCEL マクロのリンクが切れていましたので、googling でひっかけました。中身を確認して、反転。読み込むと正しく認識されました。
HEC-RAS 上で反転する機能もありました。上下流の逆転、左右の逆転は別々です。どちらでもよさそうですね。

定常流を設定して計算してみるとエラー。
残念ながら、計算はできませんでした。

run の中に RAS-MODFLOW がありました。
グレーアウトして機能しませんし、ヘルプでも引っ掛かりませんでした。
googling では、Coupling HEC-RAS and MODFLOW using OpenMI として紹介されていますね。UP はされていないようですので、詳細は不明です。ま、定常流を動かせるようになる方が先ですね。

Mike11 + MODFLOW などと同じ内容だと思います。いずれにしても、地表流との組み合わせを検討する手法がいくつか存在することになります。
一つくらいはまともに動かせる力をつけないといけないのですが。