2010年11月13日土曜日

GEORAMA

今週はGEORAMAを用いて3次元の地質モデリングに取り組んでいました。
MVSを用いなかった理由として、レンズ層や地層の消滅を多く扱いたかったことです。

基盤情報地図データhttp://fgd.gsi.go.jp/download/やGoogle Earthの標高・イメージデータを座標変換して完璧に取り込んでくれますので、広域の場合でもベースマップを用意する必要がありません。また、ボーリングデータxmlは電子納品データやジオステーション(http://www.geo-stn.bosai.go.jp/jps/)のデータを取り込むことが可能です。今回は四国地盤情報CD-ROMを使用したためボーリングデータを取り込むのではなく、概略の断面図をDXFで吐き出し、それをCivil3Dに背景として取り込んで、利用することとしました。

作成の大きな流れは、以下の通りです。
①ベースマップと解析範囲の作成。
②断面位置の設定。
③ボーリング取り込み、境界深度入力
③境界面の推定・地質平面・断面作成。
⑤SoilPlusへのデータ書き出し。

やはり、③の過程に時間がかかります。(2次元で書くよりも、3次元で書いていくという意味です。)ただし、平面図と断面図や断面図同士の交わる位置・境界線の交点を自動で表示してくれるので、CADのみで標高を確認しながら書いていくよりも非常に簡単にモデルを作っていくことができますし、誤りもなくなります。推定面形状を断面に投影してくれますし、これを境界として変換することも可能です。この辺が売りではないでしょうか?

欠点としては、エラーで落ちやすいこと。
これはAutoCADの欠点でもあるんですが、ハッチングの領域認識機能が弱いので、そこでGEORAMAとのやり取りに不具合が出ているようです。一度落ち出すと、断面作成>エラー>強制終了>断面図作り直し>エラー・・・といった悪循環が発生し、前に進まなくなります。作成している図面のバックアップを常に作っておき、いつでも前のファイルに戻ることが可能な備えをしておくことがコツです。

11/25追記
このエラー、2011で改善されているそうです。
2011は違う型が使われているので、来年2012が出たらすぐインストールしましょう。

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