2011年6月16日木曜日

連続体力学

地盤工学会の「地盤の連続体力学入門講習会」を受講しました。

3人の先生による連続体力学の基礎理論、構成式、微小変形論の適用性でした。理解の弱い変形理解の基礎となればと思い受講たのですが、ちょうど良いレベルでした。久しぶりに頭を使いましたね。

基礎理論はOKです。これは特に問題はありませんでした。

構成式は理解度50%程度というところでしょうか?時間の都合上、式の展開はほぼ省略されましたので後日追う必要があります。私にはちょっと難しかったですね。弾塑性のみでしたが、あとは参考書で理解を深める必要があります。講義の最後にセメント量や飽和度を指標とした強度特性の反映も紹介されましたが、構成式の変更は割と単純でしたね。ただ、コードを自作するしかないようで、実務ではOUTです。もちろん、技術論ではありません。有名な先生のお墨付きか、数多くの実績があるコードでないとお客様が嫌がりますから使えないのです。仕方ありません。

微少変形理論は分からないところの方が多かったですね。難しかった。ただ、疑問に思っていた箇所、たとえば、「体積ひずみεv=ε1+ε2+ε3を定義した場合、定体積せん断でも体積が減少(過小評価)する理由」などに対し分かりやすく御説明頂きました。
他にも、「テルツァギーの圧密理論の適用範囲」や「段階載荷と一括載荷での自重解析時の変形モードの違い」などを連続体力学を用いて示されました。数式は全く追えませんでしたが、面白い内容でした。

今回は自分に足りない箇所が具体的に理解できました。整理すべき箇所が山ほどあって時間が足りないですね。
こういった基礎力は講習会だけで身に付く物ではありません。一つ一つ式を追っていって、仮定なり適用範囲なりを理解する必要があります。時間をかける必要があり、王道はありません。提示頂いた参考書を購入し、足りない箇所をこつこつ補っていきましょう。

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