2011年7月18日月曜日

変形の記述 その2

「4章 変形の記述」の続きです。
今日はひずみの記載について整理です。
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有限ひずみ E、e
dx・dx-dX・d= (FdX)・(FdX)-dX・dX    = dX・(FTF-I)dX    = dX・2EdX
dx・dx-dX・d= dx・dx-(F-1dx)・(F-1dx) dx・(I-(FFT-1)d= dx・2edx
ラグランジュ - グリーンのひずみ : E=1/2(FTF-I)
オイラー - アルマンジのひずみ  : e=1/2(I-(FFT-1)

微小ひずみ(テンソル)ε
微小変形理論を適用・・・講習会では⊿tが微小という定義と言われていました。その結果、①変位uが微小で、現在配置Btは基準配置B0と形がほとんど変わらないので、B0を定義域として扱うことができる。②変位uの勾配(偏導関数)も十分小さいので、2次項は無視できる。
F  =∂x/∂= ∂(X+u)/∂I+∂u/∂X
F-1=∂X/∂= ∂(x-u)/∂I-∂u/∂x
Ee≒1/2((∂u/∂x)+(∂u/∂x)T)=ε
du=(∂u/∂x)dx
変形勾配テンソル:∂u/∂x

工学ひずみ {ε}
コーシー応力テンソルσ、微小ひずみテンソルεの独立成分(各6つ)のみを用い、さらに非対角成分については2倍(γij=2εij 、i≠j)にして数ベクトルとして表現したひずみを工学ひずみという。
{ε}={ε11 ε22 ε33 γ23 γ13 γ12

有限ひずみと微小ひずみの比較
伸び変形が1%程度では、E,eεの差は最大2.5%程度。等体積せん断変形では、dX2がdx2に伸びてもε22=0で鉛直方向の偏の伸びは評価されない。これは微小変形の仮定ではdx2がdX2と同じ鉛直方向にあるとみており、傾きは区別されないため。剛体回転では同じ理由でε11、ε22共に圧縮ひずみがあるように評価してしまう。

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