2011年7月1日金曜日

土層強度検査棒

土研の地質チームが開発した土層強度検査棒(土検棒)を使用してみました。

ロッドが細いので、貫入力が弱いですね。礫に当たると全く入りません。崖錐の調査例が出ていますが、どこまで到達しているのでしょうか?
また、トルク測定時には微妙な力加減が必要です。ベーンコーンでせん断する場合は必ず2人いりますね。

ただ、土検棒だけでc・φを求めるのは難しいでしょう。
経験式を使ってc・φを求めるであれば、今までの手法と大きく変わりません。
力学試験に対して土検棒の結果をキャリブレーションして使用するのであれば、同じ土層であることを確認するだけです。違う土層では別途力学試験が必要になります。
また、軟弱土層を対象にするのであれば、非排水強度か、排水強度かで区分できるような整理の仕方も必要でしょう。

港湾や道路橋のN値とφの相関式のように、今後多くの力学試験結果と土検棒の結果が検証され、経験式の精度が向上すれば非常に使えるツールになると思います。
軽量で現場作業も簡単なので、今後の発展に期待しましょう。

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