2011年8月13日土曜日

ダイレイタンシー角

お盆休みの間に、変形解析の実務上の(調査に関わる)問題点を拾い出しておこうと思い、先日よりSoilPlusで2次元変形の試算を行っていました。

弾塑性でも完全塑性、ひずみ軟化、硬化が選択できます。完全塑性でも、通常扱わないパラメーターが必要です。難しいと感じたのは、ダイレイタンシー角、硬化係数でしょうか?

ダイレイタンシー角ψは降伏基準としてMCを選択した場合に必要です。前に紹介した本には砂質土としてψ=φ'-30°の関係が掲載されていますし、一般的にはψ=φ'として計算されることも多いようです。粘性土ではψ=0が多いでしょうか?
ダイレイタンシー角ψは三軸試験でも得られますが、この試験ではε2≠0なので物理的意味は明確ではありません。
http://phreeqc.blogspot.com/2011/08/blog-post_05.html
この値、結果に効いてきます。試算で使ったモデルでは、局所安全率が大きく変わってしまいました。(2011/8/15追記:材料値も変えていました。)
平面ひずみ圧縮試験でポアソン比とともに求める方がよいのでしょうか?もう少し、理解する必要がありそうです。

試算しながら思ったのですが、変形係数を求める際に実施する、孔内水平載荷試験の結果(繰り返し載荷)を再現してやれば、これらの値は同定できる可能性が高いのではないでしょうか?軸対象平面ひずみ状態ですが、上記の一般値よりは、ましな値が得られるのではないでしょうか?

既にどなたかされているかもしれませんね。文献、探してみましょう。

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