2011年8月23日火曜日

ひずみ軟化が難しい

いえ、低レベルな話です。

地下空洞の安定性や地すべりを扱う場合、破壊後にピーク強度から残留強度に落とす、ひずみ軟化の解析例をよく見ます。特に前者では当たり前のように使用されています。
先のダイレイタンシー同様、変形量やせん断帯の形成に効いてくるようですので、調査時にどの程度気にすべきかテストケースで理解しようとしています。FLACでは残留強度への切り替えを扱えることを、以前教えていただいたのですが、そのレベルに行くまでに使い方が全く分かりません。とりあえず手元にあるSoilPlusでどうなるかを試してみようと考えました。

が、SoilPlusではφ'rの入力ができません。ひずみと硬化・軟化係数、もしくは相当応力との関数としての入力だけです。イメージではわかるのですが、正確な表現手法がわかりません。止まってしまいました。変形のプロなら簡単なのでしょうね。昔、プロがたくさんいらっしゃった環境で、なぜ勉強しなかったのだろうと、今になって反省です。

今回、ひずみ軟化について過去の文献をあさっていると、剛性を落とすもの、cを落とすもの、cφ両方を落とすものなど、いろいろな提案があることに気付きました。また、残留応力状態への応力再配分の方法も、いくつかあるようです。何が主流で、どのように結果が異なっていくのか詳細がわかりません。まだまだ理論も含め理解の幅を広げる必要がありそうです。
地質や観測データから、こういう変形過程を再現したいので、こういう解析が必要(という方針を解析屋さんと話せて)、だからこういう調査が必要!というところまで、できるようになればBESTですが、まだまだです。

ここを乗り越えると、目処がつきます。
年末までには何とかしましょう。


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