2012年12月30日日曜日

1日遅れの仕事納め

今日は1日遅れの仕事納めでした。

現場帰りの高速道路では事故渋滞の連発。
前を見ていないのか、渋滞後尾でキキー、バンと音がし、また 事故の発生。年末年始、警察の方も大変でしょう。

今年は現場が多く、7月以降はほぼ毎日現場漬け、夜内業の日々でした。踏査・コア観察・試験・観測といった自然を知る過程を多く経験できたと思います。対象も、地下水、地すべり、廃棄物、軟弱、トンネル、造成、その他いろいろ経験させてもらった1年でした。
残念ながら、有効応力解析や地震応答解析などの、実務的ノウハウ習得といった短期目標は全くダメな年でした(教科書的な話までで終わりました)。ま、この支店に着任した際、中期的な目標「多くの現場で経験をつむ」を設定したので、そういう意味では着々と目標達成に寄与した年でしたが。

一通り、興味のあることは試しましたので、来年はあまり興味が沸かない(しかし周りからは受けろと言われている)建設部門の技術士試験でも受けてみましょうか? まず、漢字の勉強からですが。

2012年12月28日金曜日

MyScript Calculator

引き続き App Store を見ていますと面白い電卓がありました。

MyScript Calculator

手入力>文字認識>計算といった流れ。しかも修正可。分数やLogも対応。画期的ですね。次は日本語メモ版でしょうか?既にありそうですけど。

音声認識精度は格段に上がっていますね。ただ、人前でも恥ずかしくない音声入力方法はないものでしょうか?


GeoClino for iPhone

でも、機能はアナログより豊富。XMLでメール転送可能ですので、EXCELで読み込み、StereoWinや Dips にはマクロで流し込めます。あとはCADへ走行傾斜のマーキングが流せると申し分ないです。

久しぶりに App Store を確認してみますと、下記の通り変化なし。ただ、iPhone5でも動きました。
 https://itunes.apple.com/jp/app/geoclino-for-iphone/id398949364?mt=8

■対応機種
・iPhone3GS,4
・iPad WiFi+3Gモデル

■対応OS
・iOS4.0以上
サポートリンク先を見ると、アンドロイド版アプリやマニュは変わっていました。App Store の表記は更新していないのでしょうね。


2012年12月27日木曜日

つらら

山の雪もずいぶん減りました。

珍しく晴天で温かい日差しが降り注いでいましたが、それでも気温はマイナス。孔内傾斜計のアルミケーシングのフタが凍りついて外せませんでした。ライターで温めると簡単に外れましたが、それをとりに行くため一度山を降りる羽目に(情けない)。


今日の一枚。綺麗でした(といいつつ、この下を通過せざるをえない状況)。


2012年12月26日水曜日

HP で主成分分析

主成分分析を調べていると、簡単に計算・作画可能なサイトがありました。

http://d.hatena.ne.jp/hoxo_m/20120106/p1

これは便利。
ただし、第2主成分の主成分得点がRや手計算(EXCELは手計算と言わない?)の結果と少し異なっていました。こういったサイトで傾向を見て、選別したものを R で計算しなおすのが良さそうですね。

計算サイトもそうですが、以下の部分も感心。R、深そうです。
data(iris)
data <- iris[1:4]
prcomp.obj <- prcomp(data, scale=TRUE) # 主成分分析

pc1 <- prcomp.obj$x[,1] # 第一主成分得点
pc2 <- prcomp.obj$x[,2] # 第二主成分得点

label <- as.factor(iris[,5]) # 分類ラベル
percent <- summary(prcomp.obj)$importance[3,2] * 100 # 累積寄与率

plot(pc1, pc2, col = label, main = paste(percent, "%"))

クラスター分析

主成分得点まで計算できたら、今度はクラスター分析。

いくつか手法があるようですが、所詮はデータ間の距離の取り扱い方・考え方の違いだけのよう。文献と同じK平均法だとコマンド1発でOKでした。簡単。
ただ、グラフ表示の仕方が分からないので、結果をEXCELで確認。

うーん。良い感じ。
これは数学というよりは、人間の感覚をPCで表現したと言う感じですね。クラスターの数や分析結果のプロットが感覚に合うまで試行錯誤が必要なのでしょう。
感覚に客観的根拠を与えるため、定量的評価のために統計的手法を用いること自体に興味はないのですが、実務では必要とされる場合が多いようです。実装しておいて損はないでしょう。

ま、文献の内容は理解できましたし、自分でもできるようになりました。
何が「画期的」だったかというと、今までヘキサで表現し、形の似ている似ていないを議論していたところが定量的になったところでしょうか?うーん。




2012年12月24日月曜日

R で主成分分析

R をインストールし、主成分分析を試してみました。

最初はEXCELでもできるかな?と思い、分散共分散行列まで作りました。が、固有値・固有ベクトルを簡単に出す方法が分かりませんでした。HPを探してみるとソルバーやマクロなど、繰り返し計算で解決している例がりありましたが、それなら最初からRを使った方がミスがなく正確だと思い、トライしました。(一応、EXCELでも答えはRと同じでしたが。)

基本CUIですが、コマンドの修正(打ち直し)やコピペができたり、クリップボード経由でEXCELからデータを読み込めたりします。DOSに比べると雲泥の差(EXCELシートを直接読めるパッケージもあるそうです)。さすが有名なオープンソース。
使ったコマンドは以下の通り。備忘録です。


クリップボードからの読み込み        
> sui <- read.delim("clipboard")
> sui

     pH 温度 電気伝導度mS.m
1  7.70 11.4           88.5
2  8.19 10.7           21.8
3  7.65  9.4           21.3
・  ・  ・       ・
・  ・  ・       ・

標準化                      
 
> sui.scale <- scale(sui) 
> sui.scale
              pH         温度 電気伝導度mS.m
 [1,] -0.6883099 -0.182747450     3.17019503
 [2,]  1.2956421 -0.856027531    -1.40223461
 [3,] -0.8907540 -2.106404823    -1.43651069
 ・      ・       ・        ・
 ・      ・       ・        ・
attr(,"scaled:center")
            pH           温度 電気伝導度mS.m
         7.870         11.590         42.255
attr(,"scaled:scale")
            pH           温度 電気伝導度mS.m
     0.2469818      1.0396862     14.5874306

主成分分析                       
> sui.sc.pc=princomp(sui.sc)
> summary(sui.sc.pc)
Importance of components:
                          Comp.1    Comp.2    Comp.3
Standard deviation     1.3646128 0.7299083 0.6745857 #固有値の平方根
Proportion of Variance 0.6533923 0.1869355 0.1596722
Cumulative Proportion  0.6533923 0.8403278 1.0000000

> sui.sc.pc$loadings #固有ベクトル(空白≒0)

Loadings:
               Comp.1 Comp.2 Comp.3
pH              0.568  0.731  0.379
温度           -0.571  0.681 -0.458
電気伝導度mS.m -0.593         0.804

> sui.sc.pc$scores #主成分得点
            Comp.1      Comp.2       Comp.3
 [1,] -2.166246269 -0.48843793  2.371942062
 [2,]  2.055847666  0.30255612 -0.244302505
 [3,]  1.549110746 -2.14863233 -0.526860394
 ・       ・       ・        ・
 ・       ・       ・        ・

生データを主成分分析にかけると、それぞれの測定項目の桁が同等に評価されるのか、圧倒的に電気伝導度のばらつきで規制されます。得られた固有ベクトルを使って主成分得点をEXCELで検算しても、結果は合いません。上記ト関連し、固有ベクトルの桁数が影響しているのでしょうか?詳細は分かりませんが。 標準化後に主成分分析を行うと、検算もあいました。OKです。データ項目の数値、桁の価値を見ることも大事なんでしょうね。あるいは適切な前処理が必要ということかな?

続きは後日。



           

2012年12月23日日曜日

主成分分析と固有値問題

先の参考書では主成分分析と固有値の関係がピンとこなかったのですが、他の本で展開を追えば「なるほど」でした。統計って、物理的意味として曖昧なイメージがあったのですが、数学的には明快ですね。
主成分分析の流れです。

1.主成分得点の定義
主成分得点:z、重み(主成分):a、データ:x とすると、
z1=a1x1+a2x2 (2次元を1次元に縮約) Zn*k=Xn*pAp*k (p次元をk次元に縮約) 2.主成分得点Zの分散を最大にする(第1)主成分Aを求める。
2-1.Zの分散を数式で表現(といっても2次元なら中学数学)。
2-2.Σai^2=1の制約条件を付ける。( ai に制約がないと、zi がいくらでも大きくなる。2次元でa1=cosθ1,a2=cosθ2とすると座標回転とベクトル化の中間的なイメージ)
2-3.2-1.の式を2-2の制約のもと、Lagrange の未定乗数法で解く。 2-4.解けた式が、(Xの分散共分散行列)A=λAとなる。つまり、固有値λ(Zの分散に対応)と主成分Aが固有ベクトル(主成分の軸に対応)として求められる。
2-5.n次の正方行列の場合、固有値はn個求められる。 固有ベクトルは、固有値が最大のものから第1主成分、第2主成分・・・と定義。

2012年12月17日月曜日

地下水の流動系と主成分分析

ようやく仕事も先が見えてきたので、今日は休みました。

で、コタツに入りながら地盤工学会誌を見ておりますと、今年の学会報告が載っていました。思い返せば、ここ2年ほど、どこの学会発表にも参加していません。ま、参加しても刺激を受ける発表が少ないということと、地質・土木分野で化学的な発表をしても反応がないということ、近年サボっていること(これが一番の理由)などが原因でしょうか。

で、何気なく数値解析の総括を見ていますと、お世話になった技術者の名前が。しかも、その方が「画期的」と評されている発表がありました。日本でトップクラスの方をして「画期的」と言わしめるその発表、気になり読んでみました。

高木英知ほか「統計学的手法に基づいた濃尾平野の扇状地における地下水流動系の評価」

統計学的手法を用いて地下水データの整理、評価を行い、定性的に河川水の影響の強い範囲を示した発表でした。が、あまり興味のない統計学。読んでもぱっと頭に入りません。何で統計で固有値が出てくるのか分かりませんでしたし、主成分分析も手を動かしたことがないので理解していません。「標準化」など知らない単語もあり、 一読では内容すら理解できず、何が「画期的」なのか全く分かりませんでした。

で、仕方なく本屋に行き、引用文献にあった「Rによるデータサイエンス」を購入。取り急ぎ、主成分分析の章を読みました。
食わず嫌いだったのか意外と簡潔な内容で、発表要旨と見比べながら読み終わる頃には、その内容が理解できました。なるほど、「3.河川水の流入経路」と「4.地下水の流動系」は別の話だったんですね(そんなことも分からなかったとは、情けないですが)。
内容がある程度理解できると、クラスター分析を少し工夫すれば、実務でも使えそうかなあという程度の印象(地下水コンター+ユークリッド距離の方はすぐ使えそうですが)。

うーん、もう少し深く理解してから「画期的」を判断すべきでしょうね。忘れないうちに手を動かす必要がありそうです。避けていたRの出番でしょうか。
また後日。

2012年12月12日水曜日

MHT と 2DD

OYO さんの MHT 、会社で15~20年ほど前に購入したそうです。
その頃の試験機ですから、ロガーも古く、FD にデータを記憶する仕様になっています。

先週、現場で測定をしていたのですが、なぜかFDエラーが出ます。
フォーマットを試してみると、選択できる容量がなんと 720KB と 1.2M 。 2DD でした。
結局、2HDは読めないので紙にデータを書き出しました。

帰って調べてみると、 ラベルの右下の穴をふさぎ、FDD をだます手が多く引っかかりました。「あ、そういえば昔、セロテープを張って読み込ませていた!」と思い出しましたが時すでに遅し。ま、懐かしい手法です。


今週、セロテープ手法を試すと、ちゃんと読めました。
うーん。

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12月23日追記
1.2Mは2DDでなく2HD。そういえば、98は2HD使っていますね。
ドライブが2DD対応(マニュでは標準として2DDのFDが付属)、2HD非対応かと思いましたが、そうではないようです。単純に、ドライブがダメになりつつあるようです。


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12月27日追記
ドライブ背面の電源ケーブルを指し直すと、正常になりました。情けない。

2012年12月10日月曜日

大雪の中で孔内試験

先週から、孔内試験をしています。

・速度検層(P波)
・BTV
・湧水圧、岩盤の透水試験(MHT)
・孔内水平載荷試験(エラスト)

社内で試験のできる人間は忙しく、手伝ってもらえません(何かおかしいのですが、できない人は「できない」といって現場に来ません)。そのため、私ともう一人、あとボーリング屋さんに手伝ってもらって試験を回しています。
久しぶりに触る機械もあるので、失敗することも。ボーリング屋さんには「だんだん要領よくなったな」「○○会社なら、物探屋さんが何人も来て、手伝うことないけど」言われました。うーん。すみません。

久しぶりに使う機械もあり、動かない機械もありました。メンテナンスしてくれないんですよね。エラストのハンドポンプは使用不能でしたので車中で部品交換。BTVはアナログ磁石が見えず、持ち帰って解体、絞りを調整。ロッドカップリングがなくなっていたので注文。その他諸々。
機械はバブル期に買い揃えたようで、「老朽化」が一度に来ています。


試験中はじっとしていますので、寒くて足先、指先が冷えます。ケーブルをビニールテープで巻いたり外したりは素手。雪の中で冷え切ってますから、皆、指がうまく動きません。
しかも、今日は大雪。1日で太ももまで積りました。やむ気配なし。除雪車にお願いして車が入れるようにしてもらいました。

明日はやんでくれたら良いですが。
事故のないよう注意して行いましょう。

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12月11日追記
別の除雪車が夜中に雪を押しこんで、高い壁を作っていました。ショック。




2012年12月5日水曜日

P波検層 その3

結局、ゾンデを借りてP波検層を行いました。

試験自体は問題なく終了です。叩いて波をとるだけですので、MHT や BTV に比べると簡単でした。

今回はプロに教えてもらった通り、Mcseis-SX の弾性波モードで波をとっていたのですが、これを事前に試す中で重要な見落としに気付きました。マニュアルによれば、PS 検層モードでは26ピン、27ピンをch.Zとして認識するようです。盲点でした。

倉庫に眠っていた古いセンサーは1、2ピンがZ軸となっています。これは PS モードで ch.X として認識されます。画面上、X軸は敏感に反応していました。つまり、Zセンサーは生きていたのです。私の大きな勘違いでした。
現段階で確認できていないのはY軸のみです。が、導通を測った時に他のセンサーと同程度の抵抗値でしたので、生きているでしょう。

コネクターさえ自作すれば、Mcseis-SX はもちろん、HandyViewer SG でもP波検層ができそうです。

うーん。センサーって丈夫なんですね。

2012年12月3日月曜日

浸透量の測定


浸透流計算において、より正確な降雨浸透量を推定する必要があり、蒸発散の計測を行う現場があります。

それを提案した技術者から、他に役に立つ手法ないか?と聞かれました。
それなら、同時に土壌水分を測っておけば?と答えておきました。テンシオや、TDRなどでデータを得ておけば、逆解析によって透水係数を求められると考えたのです。モデル作っておけば、降雨量から浸透量を求めることが可能です。その量を三次元モデルの境界条件に使用すれば、良いのです。

ただ、機器の設置が難しい。
孔をあけて埋め戻すと、それだけで間隙比が変わってしまいます。間隙比が変わってしまうと、何のモデリングをするために測っているのか分かりません。
ある大学の現場では、トレンチの壁面に刺して計測されていました。しかし、計算は1次元。壁面からの蒸発は無視。さすがに先生の名前がないと、使えません(率先して使いたいとも思いませんが)。

最近の文献を見ていますと、以下に設置例が載っていました。

地下水地盤環境に関するシンポジウム2011発表論文集
原位置中水分計測による浅地層における降雨浸透量の評価方法
地表面からφ 50mmのライナー採土器を用いて掘削したボーリング孔底に市販の ADR 水分計と、テンシオメーターを設置した。なお、迂回浸透を防止するため機器と原地盤の隙間は低膨張性の石膏で埋め戻した。
なぜ石膏?と思いましたが、その答えは以下によるようです。
http://gw.civil.okayama-u.ac.jp/jgs-okayama/others/seminer_report_2002/paper.pdf
http://gw.civil.okayama-u.ac.jp/jgs-okayama/slope/slope2001/No6/OHP010803.pdf

最初は?でしたが、三次元配置であれば迂回浸透回避に着目しておけば良いということなのでしょう。

2012年12月2日日曜日

笹子トンネル崩落

一報を聞いたときに、これは大変な事になったと感じました。

コンクリートが50m崩落と言っていたので、「覆工コンクリート?50m?これは地山ごといったに違いない、ロックボルトごと崩落してしまった、数十年かけて!」と。

Wikiで調べると35年もの。地山の経年劣化で落ちる現象がはじまったとすると、相当大がかり、かつ全国のトンネルといった大規模な対策が必要になると感じました。

が、夜のニュースを見て、そこまでではないと。天井板の崩落でした。画像でも顕著に確認できます。これなら現実的な対策はあるでしょう。自然が原因ではなく、人災でしょうから。
http://www.asahi.com/national/update/1202/TKY201212020226.html

ただ、先の可能性も0とはいえません。今回は違っても、他のトンネルで今後起こり始めるかもしれません。維持点検の仕事が増えているとはいえ、覆工コンクリートの観察が主体でしょう。孔をあけて地山を見るにもポイントでしか対応できません。何か手を考えておかないといけないでしょう。


まだ救出作業が続いているようです。
1人でも多くの方が助かりますように。



2012年12月1日土曜日

敦賀原発の断層調査

NHKニュースに出ていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121201/t10013887011000.html

数日前、お世話になっていた先輩に電話してみると、ちょうどこの調査に携わっていらしたようでした。今日の視察前だったようで、ずいぶん慌ただしい様子がうかがえました。
日本で注目されるサイトの一つであり、大変な仕事ですが、地質屋としてやりがいはあると思います。

余談ですが、社内でも以下のような対決がちょくちょくあります。
「利益は出なくても、大きな仕事、困難な仕事を優先して実施したい技術者」 VS 「利益を出すことが前提で、利益の出やすい小さい仕事を数多くこなせる技術者」どちらが良いのか?
技術者として?会社として?と考えた場合に答えは出るでしょうね。
個人的にはサラリーマン技術者ならどちらもできないとダメ。 「大きな仕事をする技術力を持ちつつ、小さい仕事でも数多くこなせる技術者」が良いと思います。まあ、技術的には何でもできないとダメということです。ま、サービス業なんで技術以外の要素も大なのですが。



明日も視察が続くようです。
どのような結果になるか(まあ、ある程度想像できますが)、見ておきましょう。

***************************************************
12月10日
「活断層としての可能性が高い、少なくとも1部は活断層だ」という評価が下りました。
さあ、警告はされました。どうするのでしょう?


***************************************************
12月11日
事業者側の反論。「科学的な見地から疑問がある」とのこと。
ま、ここまでは当然の反応です。この後は例の力関係でしょう。

2012年11月29日木曜日

1,4-ジオキサン、1,2-ジクロロエチレン、塩化ビニルモノマー

梅雨の中休み、ならぬ現場の中休み。ひと段落着きました。
で、今日は往復6時間の移動&滞在1.5時間。話したのは20分。
なんとも、 贅沢な時間の使い方でした。

道中、読んでいたのが先日の協議資料。ずっと引っかかっていたので、落ち着いたら読もうと思い、持ってきていました。
 
平成21年11月:
水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(環境省告示第78号)
地下水の水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(告示第79号)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=11846


平成23年2月:第1次答申
水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透の規制に係る項目の追加等について

平成24年3月:第2次答申
水質汚濁防止法に基づく排出水の排出、地下浸透水の浸透の規制に係る項目の追加等について

平成24年5月:
水質汚濁防止法施行令の一部を改正する政令
水質汚濁防止法施行規則の一部を改正する省令
排水基準を定める省令の一部を改正する省令
水質汚濁に係る環境基準についての一部を改正する件(告示第84号)
地下水の水質汚濁に係る環境基準の一部を改正する件(告示第85号)
環境庁長官が定める排水基準に係る検定方法を定める等の件の一部を改正する件(告示第86号)
水質汚濁防止法施行規則第6条の2に基づき環境庁長官が定める検定方法の一部を改正する件(告示第87号)
水質汚濁防止法施行規則第9条の4の規定に基づき、環境庁長官が定める測定方法を定める件の一部を改正する件(告示第88号)
http://www.env.go.jp/hourei/add/e020.pdf


沢山ありますが、要は以下の物質が有害物質に追加されたということです。
・1,4-ジオキサン
・1,2-ジクロロエチレン(シスにトランスが追加された)
・塩化ビニルモノマー(クロロエチレン)

引っかかっていたのは上記物質名の一部が理解できなかったこと。命名法を忘れていました。

で、電車の中で検索。化学物質を検索していくうちに、思い出しました。スッキリ。
ついでに iHyperChem でビルド。


 
1,4-dioxane


 
 cis-1,2-DCE                      trans-1,2-DCE


CE


可視化というのは覚えやすいし、忘れにくいので良いですね。
昔、友人が錯体を ColorClassic II で作っていましたが、今は可視化だけなら携帯で出来ます(内容も高校生レベルですけど)。
忘れそうになれば、これを見ましょう。




2012年11月25日日曜日

P波検層 その2

変換コネクターを付けて試してみました。
2本/成分×3成分ですから6本の入出力、本体にあう口があれば自作できるようです。

Mcseis-SX には PS 検層モードがあります。初めて試してみましたが、これがなかなか簡単。マニュアルも残っていましたので、問題ありません。

ただ、肝心のピックがダメ。Z軸の感度が非常に悪いのです。XY は問題ないのですが、Z はピックをトントンと接地しても、振れが弱い。接地した状態ですぐそばの床をハンマーで叩いてもダメ。利得をMAXにしても、ノイズにまぎれて分からない程度。S波のみなら問題ないのですが。

プロに聞くと、「導通のチェックをしたか?」と。
テスターが以前から壊れていたので、これを機会に早速買いに行って、測りました。導通は問題ありませんでした。抵抗値もXYと変わらない値です。コネクターを分解しましたが、接続も問題ないようです。
ピックの感度が落ちることはあまりないようですが(表面波のピックはよく固まりますが)、古いものですし、ずっと使っていなかったので仕方ありません。

ちなみに、新しいピックの購入伺いを上司が出していたのですが、「昔のピックがあるならダメ」ということで許可が下りなかったようです。 100万円以上するそうです。あのピックだけで。売れていないんでしょうね。
ま、このセンサーはダメということが今回分かりましたので、 購入できるかもしれません。

ですが、今はとりあえずお手上げ状態です。

2012年11月21日水曜日

ネット難民?

会社のPCにアクセスできない。

19時頃から夜の部開始!と思ってアクセスするも、繋がりません。電話してみると、社内LANが全て落ちているとのこと。こうなると手も足も出ません。難民状態です。

22:30頃、まだつながらないので電話してみると、より一層深刻になっているとのこと。LANは当然、 NAS やインターネットにも繋がらない状態。今日は仕事にならないので、皆、諦めて帰るようでした。私は協議が明後日なので良いのですが、明日の方はイライラしているでしょうね。

23時頃、ようやく復旧。
繋がってしまったので、作業開始。
あー。

2012年11月20日火曜日

P波検層

P波検層をすることになりました。

昔、速度検層としてつるし柿を使用した事がありますが、失敗。そのピックも既に処分されています。
上司に聞くと、「先日、倉庫整理をしたときに、昔使っていた単ピックを見た」とのこと(見かけただけで、御自分はサスペンション法を選択したそうです)。早速、引っ張り出して動作確認!

と意気込みましたが、現在使用しているの Mcsies-SXW、古いSX 共に接続できません。ピック側のコネクターが一回り小さいのです。また、ゴムも膨らみますが、圧力を維持できません。加圧ポンプのパッキン?Oリング?が古くなり、水漏れしています。

後者は空気入れやエラストのハンドポンプ、窒素ガスで代用できそうです。また、今回はP波だけなので、孔内水があれば問題ないでしょう。ただ、前者はどうしようもありません。

プロに相談すると、「変換コネクターを貸してあげる」ということで、簡単に解決。そんなものがあるのですね。

あとはピックが生きているか?です。
コネクタが到着すれば、試してみましょう。



2012年11月18日日曜日

地すべりの活動度・危険度評価

久しぶりの休日です。

今日は地すべりの活動度・危険度評価に関する文献を2つ読みました。

①地すべり活動度評価手法マニュアル(北海道立総合研究機構 地質研究所)
http://www.gsh.hro.or.jp/download/ls_manual/

AHP という意思決定手法は知りませんでしたが、暗黙知を形式知に変換し、地すべりの活動度を熟練技術者の判断に合致させる方針は面白いですね。重みの決め方、経緯を知りたいところです(合わなければその土地に応じた重みを作成すれば良いのでしょう)。実際、使ってみて、どの程度あうのか(使えるのか)確認する必要はありますが、もし感覚に合うようならシンプルで良い手法になると思います。

②既存地すべり地形における地震時地すべり発生危険度評価手法に関する研究(土研資料)
http://www.pwri.go.jp/team/niigata/dokensiryo4204_web.pdf

地震による地すべりの発生は斜面勾配や地質構成よりも、震源断層からの距離に影響される(対象とした4地震では、震源断層上盤側上端と両端よりより15km)。また、ロジスティック回帰分析という手法(これも知りませんでしたし、まだ理解していません)を利用し、標高偏差や縁辺浸食率が危険度に影響していることを結論付けています。
ただ、「斜面勾配が急であったり末端の地形が不安定だと危険。でも、震源に近いともっと危険。」と言っているだけなのでしょうか?どの程度の範囲が危ないかを示すことができたのが成果なのでしょうか?もう少し読まないと、研究の深い所は理解できないようです。


活動度と危険度、常時と地震時、どちらも異なる研究ですし、結果も、その示し方も異なりますが、暗黙知を形式知に変えたい、客観的、定量的に評価したいという意思は共通しているようです。

2012年11月17日土曜日

地震計によるモニタリング

今年はイマイチ成長していません。
特に最近は、帰って寝るだけの生活。

打破しようと動解の話を聞いてきました。今年の短期目標にしていたんですが、まったく進まず。まあ、手は動かして計算はできますし、そのために必要な調査も理解できるようになりました。ただ、それ以下でも、それ以上でもない状態。

今回、地震計によるモニタリングの話がありました。
これを聞いた時は目から鱗。そりゃそうです。地震波をモデルに入れて実際の挙動と合うかどうかチェックする計算は、いわゆる現況再現解析です。当たり前の話ですよね。なぜ気がつかなかったのでしょう?ま、モニタリング期間に地震波を得られないと、付け損といったことになりますので、実務では提案しづらいでしょうけど。爆薬で人工地震を作るにしても、基盤の揺れを観測する必要がありますし。この辺りになると知識がなく手が出せません。難しいのでしょうか?

今日はボーリング屋さんと、他社さんの仕事の話になりました。耐震のための調査で、微動アレー探査を実施していたそうです。これ、当社に機械はありません。いえ、オプションを買えばできるのですが、まだ上層部は踏み切らないようです。今回の地震で踏み切らなかったのですから、もう駄目でしょうね。

あ~、なんとか打破しないと。


2012年11月12日月曜日

弾性波探査


2現場連続の弾性波探査が終わりました。

県が違うと申請先も異なり、書式も異なります。また、指摘の細かさもレベルも違います。
最初に引っ掛かったのは火工所。といっても、簡易テント。一方の県ではOK、もう一方はOUT。 テントの高さで引っかかりました。

また、一方はテントの周りの立木をロープで囲んで完成といった簡易な構造。もう一方は有刺鉄線使用で、間隔まで指摘あり。火工所の立会もアリ、ナシなど異なっていました。


探査については、2現場で目的が異なっており、それに応じた発破計画(間隔)を立てました。遠隔をトモグラフィー的解析に取り込む、取り込まないも変えました。もちろん、測線長の考え方も、波をどのように通したいかを考えて変えました。

ダイナマイトを取り寄せていただける県(店)、含水しかダメな県(店) などの違いもあり。

共通していたのは10人で協力して実施したことでしょうか?
ま、私は段取り、管理、見張りがメインでしたけど。それでも楽しい現場でした。

明日は、その現場で1人。寂しいですね。

2012年11月11日日曜日

技術者の質

昨日まで、物理探査の管理者&見張り員として、大先輩と一緒に山に入っていました。

待ち時間が長いので、周辺を先輩と踏査。
山は既に落ち葉が積もり始めていましたが、下草がなくなった分、見通しが効くようになっていました。夏に入った時はまったく分からなかった露頭も多く見つかりました。やはり、夏の踏査はダメです。

先輩、地質の境界を見つけるために露頭を掘りまくり。1つの路頭に1時間以上、あちこち掘っていくつか成果を挙げられていました。技術者として大事なものを持ち続ける姿勢にはリスペクト。お金がかかる物理探査も、こういったベースとなる踏査の質が上がらないと、まったく使い物になりませんので。

反面、こういった利益を出さない歩き方では、経営陣からの評価が低い。会社としては単価なりの成果を求められます。当然、現在のように金額の叩きあいでは、良い成果は出てこないでしょう。残念ながら、こういった環境で育つ?最近の技術者は質が落ちているのでしょうね。私も含めて。

ま、逆に考えると、少し耐えれば技術者として、会社として、簡単に他者・他社に比べ優位に立てるのかもしれません。

2012年11月5日月曜日

5mメッシュ(標高)の精度 その2

ある図郭をSurferで図化しました(griddingは約5m)。

5mメッシュ(LP)

 5mメッシュ(写真測量)

 見た目はさほど変わりません。が、差分(写真標高-LP標高)をとると、以下の通り。

差分(写真-LP)


やはり、大きく差が出ています。特に山中の谷部で20m以上の差が出ています。ま、木があって難しいんでしょうね。測量屋さんによると、写真で分からないところは、ある程度現地で確認して補正すると言われていましたが、広域の測量時に一々、道のない谷に入って確認するとも思えません。尾根でも10m以上の差の出ている箇所は結構あるので、単純に植生密度の影響かもしれません。

gridding 前の生データ(といっても、これも gridding 済みですが)を比較しても、写真測量が平均値、中央値で+10m、最大+28mとなっています。基本的に、データの質として、それだけの差があるということです。
当然、技術上も経験上も LP の方が実測に近いと思われますので、写真測量の精度が粗いと考えるべきなのでしょうね。

提供されているデータは、あくまで標高点のみ精度が保証されているということでしょう。写真測量の他の図郭においても、20m程度の差は含まれる可能性があると考えておいた方が良いかも知れません。 

2012年11月4日日曜日

5mメッシュ(標高)の精度

過去に国土地理院の5mDEMを利用し、サーフェスを作っていました。

現地を確認し、そのデータから作った地形図を見たところ、ありえない標高が作成されていました。

道路の標高は2.5万図と大体あっています。 しかし、その脇に10mほどの崖ができていました。これは、現地にはありません。山頂の標高も10m以上異なっています。
5mメッシュLPデータでは、ありえないなーと思いつつ、データを確認。

間違っていました。

この部分、LPデータが整備されておらず、基本測量(写真測量)のデータを使用していました。作成したのが随分前なので、すっかり忘れていました。

にしても、10mの差はひどい。写真測量だとそうなるのか?測量屋さんに言わせると、縮尺にもよりますが、大きくても 1.5m程度に入るようにするそうです。基準では。国土地理院のHPでも、下記の用に書かれています。
 http://www.gsi.go.jp/kiban/faq.html#36
 3-6 数値標高モデルの水平位置の精度と高さの精度を教えてください。
      1) 5mメッシュ(標高)の水平位置の精度は、標高の取得位置の精度で、基となる測量の精度に依存します。
ア)航空レーザ測量を基に作成したもの
       標高の取得位置の精度は、標準偏差で1.0m以内となっています。
イ)写真測量を基に作成したもの
       標高の取得位置の精度は、標準偏差で1.0m以内となっています。
2) 5mメッシュ(標高)の高さの精度は、基となる測量の精度に依存します。
ア)航空レーザ測量を基に作成したもの
       高さの精度は、標高点の標準偏差で0.3m以内(ただしメッシュ内にグラウンドデータがある場合)となっています。
イ)写真測量を基に作成したもの
       高さの精度は、標高点の標準偏差で0.7m以内となっています。
 なお、5mメッシュ(標高)の標高値の記載は0.01m単位となっていますが、0.1m単位で求めたものが有効値であり、小数点以下2位については参考値として格納しています。













でも、違うんです、とてもじゃないですが、0.7mでは収まりません。(LPは経験上、実測と0.5m以内ですので、ま、標高点で0.3m以内というのは納得です。)

標高点が 開けた見やすい位置にあるということでしょうか?

続きは後日。

2012年11月3日土曜日

サーフェスの作成 (Civil3D 2012)

3次元浸透流用にCAD図面を頂きました。

2.5万図だなーと思っていると、なんと、等高線が標高(Z座標)を持っています。少し感激。
それを使って地表面サーフェスを作成しました。以下、その流れです。


1.コンターからサーフェスを作る。
 詳細はコチラ→http://phreeqc.blogspot.jp/2011/05/civil-3d-2011-j.html

2.標高点をサーフェスに取り込む。
 ・円の中心座標を書き出す。“dataextraction”
 ・ダイアログに沿って設定、EXCEL形式などで保存。(csvも可)
 ・EXCELでXYZのcsv形式に整形、保存。
3.サーフェスにポイントファイル(csvファイル)を追加。


サーフェスの入出力はLandXMLを利用。

2012年11月1日木曜日

LIST コマンド (Civil3D 2012)

AutoCAD Civil3Dを使用していて、いくつか驚いたことがありました。

いえ、私が知らなかっただけなんですが、polyline の座標値が簡単に抜き出せるのですね。今まで、マクロか他のCADを利用して抜いていたのですが、そんな必要はありませんでした。流石 Autodesk です。
LIST
このコマンドをを打って、 Polyline を選択すればOK。以下は出力例

          点の位置  X=371552.493  Y=311364.868  Z=    0.000
          点の位置  X=371715.643  Y=311560.004  Z=    0.000
          点の位置  X=371776.963  Y=311560.004  Z=    0.000
          点の位置  X=371903.146  Y=311629.425  Z=    0.000
          点の位置  X=371946.425  Y=311653.235  Z=    0.000
          点の位置  X=371995.946  Y=311640.209  Z=    0.000
          点の位置  X=372049.898  Y=311638.052  Z=    0.000
          点の位置  X=372094.603  Y=311651.024  Z=    0.000
          点の位置  X=372152.872  Y=311656.417  Z=    0.000
 
円弧もPolyLineにしてから抜けば、中心と短点2つの座標が書き出されます。

          点の位置  X=371719.550  Y=311302.208  Z=    0.000
             ふくらみ     0.242
            中心  X=371543.002  Y=311766.218  Z=    0.000
            半径   496.462
       始点での角度 290d49'52"
         終点での角度 345d10'4"
          点の位置  X=372022.922  Y=311639.130  Z=    0.000

あとはEXCELで整形してやれば出来上がり。
 

案外メジャーなのか、検索すれば色々な方のブログや twitter に載っています。
QAFLAGS
このシステム変数もセットで使われているようです。これを0から6に変更すると、長い polyline でも毎回 enter を押さずに list up が継続されるようです( DOS の /P とは逆ですね。)

まだまだありますが、とても覚えきれません。
必要になった時に、ひとつづつ解決していきましょう。

2012年10月28日日曜日

Win8 とタブレット

PC屋で Win8 搭載機を見てきました。

Win8 のタブレット(キボード外れるタイプ)が気になっていたのですが、近くのショップには置いていませんでした。残念。ネットで見る限り、まだ高いですね

i5、i7 なら、仕事で充分使えるでしょう。そのうち、ソフトもタッチに対応してくるでしょうね。スマートフォン と Win8 タブ(+マウス)さえあれば良いのですから、iPad、 Android タブ の必要性がなくなると思います。 持ち運びや取り出しが楽になりそうです。

21.5型のタブレット?ディスプレー?がONKYOから発売。これ、打ち合わせ時にも使えそう。重たいかな?http://www.jp.onkyo.com/news/newproducts/pc/20121022_tw21a/index.htm
ソニーの20型は発売延期のようです。http://www.sony.jp/vaio/products/VJ21/

個人的に気になるのは、Win8でのコンパイル後の速度と精度。先日、Win8対応VF2013の提供が開始されましたが、コンパイラー変えるだけで結果が微妙に変わりますからね。速度も早くなれば良いですが、あまり期待はしない方が良いでしょうね。

色々可能性が広がりそうなOSですが、ま、当分はハード構成やソフト対応状況、献身的な方々のスレ、価格変動を見守りましょう。

孔内発破の効果 その2

孔内発破の効果について問い合わせ。

起振エネルギーが高くなるので、波が明瞭になるのではないかと言われました。その通りです。

しかし、孔内発破は、あくまで地表から波が届かない深い位置の情報を得るために実施するものだと考えます。その目的が満たされるのであれば、調査にお金をかけるべきだと思います。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/09/blog-post_15.html

いくらエネルギーが高くても、波が計画高に達しない、浅い位置しか通らないといった孔内発破は無駄ということです。例えば、地表から20~30m付近を通る波の読み取り精度を上げても、50~100mに計画されているトンネル設計の精度は上がらないということです。欲しい深度の精度を上げることを、まず考えるべきでしょう。


2012年10月27日土曜日

技術者として通じるもの

水平ボーリングの孔曲がり(上に曲がる)は、よく知られています。

ですが、今までなぜそうなるかを明快に仰った方は、私の周りにいらっしゃいませんでした。回転方向が関係しているだの、軽い方へ向かうだの、曖昧な考え方ばかりでした。

今日、超ベテランオペさん(今は助手をされています)と話をしていたところ、その話題になりました。その方、「私も長い間気付かなかったのですが、あれはスライムが下に落ちて枕になるんですよ」とキッパリ。なるほど!そりゃそうだ。

この方と話していると、面白い。
温泉ボーリングやワイヤーラインを一通り経験なさってます。もちろん、トラブルも多く経験なさっていますし、それらの原因や回復方法も身につけられています。
当然、コアにもこだわりがあり、昔は弟子が手を抜いたコアをあげると、コア箱ごとひっくり返し、掘り直しをさせていたそうです。今は何も言わないそうですが。

以下、その方の言葉です。

「頭の良い人には生産性ではかなわない。しかし、困った時に強いのは叩き上げのように思う。」
「今の生産重視は技術者が育ちにくい。」
「人のやりたがらない仕事をしなさい。」
「自分のやり方と異なるやり方を言われたら、試してみなさい。人の話に耳を傾けなさい。」
「手を抜くのが一番嫌い。」

ボーリング掘削技術についての話でしたが、技術者として手本になるものがあると思います。この方の言葉、 忘れないようにしましょう。



2012年10月26日金曜日

おかしな設計者?

もうひとつ、おかしな設計者?の話。

私は直接関与していないのですが、耐震補強を目的とした設計のお仕事がありました。残念ながら既存のボーリングが深度15m、N値20程度で止まっています。Vs = 300m/s の土層分布深度を把握したいということで、他支店より表面波探査の依頼がきました。

15mで既に表面波探査の限界に近付いていること、地形や層厚を考えると、もう少し深い箇所まで調べる必要があることから、「表面波は無理、ボーリングが必要」と仲間内で話をしていました。それでも、設計者の要望は表面波だったようです。

後輩が2日かけて実施、別の支店で整理、そして結果が設計者に届いたようです。案の定、最深部で200強の速度、工学的基盤まで波が届いていません。しかし、その絵を見た設計者、「300m/sの層が分からないので明示してほしい」とのこと。
先輩も後輩もみな驚いていました。堂々と言われたようなので、本気なんでしょうね。

お客様に提案して後に引けなくなったのでしょうか?それとも本気で 300m/s の絵が書けると思ったのでしょうか?実際のところは分かりませんが、色々想像してしまいました。

歳をとって経験を積むのは良いのですが、それでも知らないことを自覚する謙虚さ、後輩技術者でも教えてもらえることの貴重さを忘れてはいけませんね。



2012年10月24日水曜日

切土と標準勾配

ある調査計画に対し、チームTOPの設計者が納得し、 お客様も納得され、現場が動き出しました。

調査が順調に進行し、ある切土計画箇所に機械を据えた夜、設計者から指示。

「そこのボーリング、不要。中止しよう。」

どうも、設計担当者が変わったようです。「標準勾配で切るから、調査は不要」とのこと。
現場を見ていない、提案書を確認していない、モノレール仮設や機械を据えたと聞いても「調査不要」の判断を下されたのは初めてでした。正直、驚きました。まだ 社内にこのような設計者?がいることに。


論外なので却下しました。


でも、どのような地質断面モデルに対しどの程度の標準勾配を描かれていたのか、少し知りたいですね。この方の過去の設計、見てみたいものです。案外、私の取り違えかもしれませんし。


掘ってみると熱水変質帯や破砕帯が確認されましたので、いくつかある切土計画箇所の中では一番問題となる箇所となりました。結果論ですが、調査しておいて良かったということになります。

ま、とりあえずは、お客様に晒す前に食い止めておくことができて良かったと考えるべきでしょうね。


 いや、驚きました。





2012年10月23日火曜日

比抵抗と地山分類

以前、お客様から、「比抵抗探査結果は地山分類に使えるの?」と直球を投げられました。

2次元比抵抗探査は古い手法だと思うのですが、屈折法弾性波探査のように、地山等級に直結して評価された例は少ないようです。

鹿島出版会「地盤の可視化技術と評価法」には、その例が若干載っています。「トンネル毎に差があるなー」などと思ってみていますと、それとは別に、ちょっと変わった評価法が載っていました。
間隙率、飽和度を弾性波速度、比抵抗値と関連付け、それらを連立させて同定するというものです。面白いなーと思って出典を見てみました。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejf/62/4/62_4_603/_article/-char/ja/

コアの試験値との関連づけであるため、式中の亀裂の影響の取り込み方が明確でない点のみ引っ掛かりました。ただ、施工時の支保実績との間に良い相関が認められるなら、実務的には無視しても差し支えないでしょう。参考書に載っていますので、ある程度実証済みなのか、データを集めている段階なのか分かりません。ま、この手法に限らず、比抵抗の利用について今後の展開に期待しましょう。

2012年10月21日日曜日

分業と品質

BTV を自分で測定する方が少なくなりました。

いえ、BTVに限らず、孔内試験をオペさん任せにする方が増えています。システマティックに処理する方法を否定するわけではありませんが、そういう流れになっているようです。

上がったコアを見てすぐに物事(サンプリングや測定深度、区間、荷重ステップ、制御方法など)を決めていかないと、欲しい所でデータが取れません。自然は私の理解を常に超えていますので、コアを見ながら刻々頭の中でモデルを更新し、説明しやすい位置を決めて試験をすべきだと思います。ま、そんなことは見なくてもできるという方もいらっしゃるのかもしれませんが。
オペさんとに知恵を借りながら試験をするのが好きですし、判断が容易なら、オペさんの休みの間に試験をしてしまうことで負担をかけたくないという思いもあります。

先日も、朝、先輩オペさんが来るまでに BTV をやりきって待っていました。
で、来られたオペさんと話をして愕然。他支店では(正確には、ほぼ私以外では)、BTV 作業はすべてオペさんにお任せのようでした。しかも、データ処理はパートさん任せの方が多いようです。シュミット上の亀裂の分類はどうするのでしょう?露頭との比較は?
露頭を見て、コアを見て、画像を比較しながら、せん断亀裂や断層の延伸方向を決めるとか、変質帯の方向を推定するといったことは、殆ど実施されないようです。それらの比較が重要ですし、そこに技術者としての主張、BTV を手段として使用する目的があると思うのですけど。
ひどい方は、コア観察を他人に任せる事があるようです。地質屋さんはコアや孔内試験にこだわりのある方が多いように思っていたのですが、そうでもなかったようです。案外、他社でも分業制、流れ作業が出来上がっているのかもしれません。

それらが同じ対価になるのであれば、短期的には流れ作業の方が確実に利益が上がります。地質のような分かり難いものの場合、ある一定の(=平均的な)品質さえ満たせば、対価は頂けるのです。利益の面から考えると、全体のレベルが上がらなければ、時間とお金をかけて平均以上に上げる必要はないことになります。サラリーマンと技術者の良心の狭間で、現在の不況を背景に妥協点を考えると、業界全体そのような所に落ち着いているのかもしれません。

しかし、手を抜き続けると、次第にカンが鈍ると思います。上手く言えませんが、何かが抜けていくように思うのです。
ノルマ(利益)は確保しつつ、泳げる範囲で手と体は動かし続けましょう。

2012年10月20日土曜日

帯磁率とγ線強度


10年前、先輩が「断層破砕帯では他個所よりγ線量が小さくなる!」と騒いでいたことがありました。

当時、社内では「γ線量は破砕帯で高くなる場合がある」と考えられていました(α線はかなり高くなると考えられていました)。それを先輩は真っ向否定。
残念な事に、先輩の説明が曖昧で、確たる根拠も出されなかったので、まともな議論にならなかったのを覚えています。

個人的には、温泉地帯など熱源のある箇所での調査では、fracture zone での噴気などの影響があり、自然放射能探査は有効だろうと考えています(その様な現場では移流拡散モデルを考えると、説明できると思います)。しかし、通常のフィールドでは表層の間隙率や粘土鉱物含有量(ソースの吸着)に影響されていると思われます。つまり、断層箇所で線量が高くなるとは限らないと考えています。

今日「物理探査」を読んでいると、それらに関わる論文が掲載されていました。
吉村ほか(2012)断層破砕帯における帯磁率異常に伴うγ線量の変化, 物理探査, Vol65, No.3
断層破砕帯で帯磁率とγ線を測ると、前者は高く、後者は低くなることが報告されています。室内実験の結果、FeO の含有量が多い場合、細粒分が多い場合にγ線の遮蔽効果が高くなるという結論でした。
ただ、断層でなぜ高帯磁率を示すかが書かれていませんでした。なぜでしょう?ガウジが常に湿気ていることで、磁鉄鉱が赤鉄鉱や褐鉄鉱などに変化(風化)しにくいのでしょうか?地質屋としては引っかかる箇所ですが、物探屋さんには興味のない箇所かもしれません。

ま、よく分かりませんが、10年がかりで一歩前進したような気がします。
少なくとも、帯磁率計は欲しいですね。約30万。買ってもらえないでしょうか?

2012年10月19日金曜日

コア箱も変わった?

ボトムに限りませんが、水を絞ってコアリングすると、コア周囲に泥壁が張り付いたようになることが多くなりました。ポリマー材を使っても改善しません。

コア写真をとるには、それを洗い流す必要が出てくるのですが、最初は皆さん苦労していたようです。
私はコアを納める前に、軒樋の中でパックを破って洗っていました。しかし、それではコア箱に移す段階で崩れることが多い。せっかくきれいに採ってもらったのに、写真に撮る前に崩してしまうのはもったいない!ということで、コア箱の中で洗うようにしました。しかし、それでは水がたまってしまします。コア箱を濡らすと腐りも早くなります。
ある時、先輩がコア箱にドリルで孔をあけて排水していました。これは良い!とまねてみたものの、毎回あけるのは面倒。

しかし、他にコアを崩さず洗う手段がないため、孔をあけ続けていました。最近になって、「こんなにも不便に思っている人がいるのだから、穴空きコア箱があるはず」、と思って探してみると、ありました。昔からお世話になっている、マスダ商店さんです。しかも価格は変更なし。なぜ早く気付かなかったのか?
http://www.masuda-s.jp/?cn=100011
最近これを使いだしたのですが、便利。コア箱にビニールを敷いてコアを入れ、 パックを破り、水洗い。気持ち良いほど排水してくれます。現場で観察してから持ち帰り、孔の部分だけ重ならない様に積み重ねます。1日経てば大抵乾いていますね。
難点と言えば、洗ってから持ち帰りまでの時間が短いと、コア箱を積み重ねた際に、下のコア箱が汚れる点でしょうか?今のところ、観察が終わるまで時間がかかっていますので、大きな問題にはなっていませんが。

これ、昔からあったように思えます。私が知らなかっただけで。
もう少し使ってみて、腐り等の問題が出ないか見てみましょう。


腕とプライド

コアリング技術の変遷について、お客様と現場で話していました。

お客様、「なぜコアがビニールに入るのか不思議」とのこと。
先輩オペさんがダブルコアチューブを分解し、説明されていました。ビニールに入るようになって、もう30年位経つそうです。結構古いんですね。私も、昔は不思議でした。地質調査技士の試験の前に色々教えてもらったことを思い出しました。

説明の中でビットの話になりました。最近では、ボトムを使うのがほぼ常態となっており、コアが以前よりも格段に乱れず、流れず取れるようになっています。岩盤中の粘土や破砕部もほぼ100%取れるようになっています。地すべり粘土のように、粘土と岩盤も連続して乱れずに取れるようになっています。ま、道具が進化しても使うのは人間ですから、腕がいるのだと思いますが。
ただ、他社のコアを見ていると、一昔前のコアを堂々とあげられる所も残っているようです。無水掘りのコアもたまに見ますね。その様な会社とは一切お付き合いしたくありませんが。

ネットを見ていたら、ボトムや穴空きを使ったコアの例が紹介されていました。
チコウさんという会社のようです。お付き合いはありませんが、こういった技術をオープンにされているのは珍しいですね。ま、市販されていますし、それだけ一般化しているということでしょう。
http://www.chicoh.co.jp/ipage/chicou_ezdrill.pdf
マイカイのは以前書いたGWSインプリでしょうね。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/06/blog-post_21.html

道具、そしてオペさんの腕とプライド。
皆で良いものを作る、一緒に仕事をするという一体感が、現場に生まれます。
例え小さな現場でも、良いものです。


*******************************
2012/10/23追記

今日、残念なコアを見ました。
腕の良くない方は、ボトムでも流してしまうようです。
やっぱり、道具を選んで使いこなすのは難しいんでしょうね。



2012年10月13日土曜日

粘土でCUB?

グループ会社の方からヘルプ。
ある調査業務を請けたそうですが、よく分からないとのこと。

この方、よく調査方法や考え方を聞いてこられます。できないなら請けない方が良い、少なくとも、よそに迷惑をかけてはいけないと思うのですが、ま、グループ会社ですし、他社さんの事なので。できない会社が仕事を奪える発注制度にも問題があります。

送ってこられた数量表を見ると、特に難しいこともない普通の調査でした。孔径、サンプリング、試験の考え方などひとつづつ説明しました。1点、粘土でCUBになっていましたので、「土質を見てから変更してOK」と言っておきました。

翌日、調査提案の資料をお客様から頂いたようで、それを私に送ってこられました。どうも、当社の設計者の提案だったようです。それがお客様、調査会社をスルーして、私の所に。色々問題がありますが、ま、世の中そんなものです。

内容を見て、納得。圧密を弾塑性FEMで解くため、CUB試験を提案されていました。cam-clayなどを使いたいので、CUBを提案されたのでしょう。CUBとは何ぞや?という方に、この提案の意味を初めから説明するのはさすがに面倒なので、「がんばって!」とエールだけ返しておきました。
設計方針を理解すると、調査内容にいくつか問題点も見つかりましたが、たぶん気付かずに全て仕様通りに実施されるでしょうね。CUBやるのでcφ設定したり。で、当社の設計者に全て帰ってくるでしょう。地元企業を潤す方針は良いのですが、最低限、能力のある(技術者が所属する)会社に仕事を振り分けてもらいたいものです。

という私も、有効応力解析を完全にモノにしていませんので、偉そうなことは言えません。今年度の短期目標の一つに挙げていましたが、まったく進んでいませんし。
ちょうど良い機会ですので、手を動かしてみましょう。

2012年10月12日金曜日

CAD と GIS

朝から先輩が騒いでいました。

新旧の測量平面図がずれるとのこと。
設計した図面を新しい測量図面に載せかえると、微妙にずれるので気がついたようです。見てみると、確かに微妙にずれています。昔の手書き図面だったら分からないレベルでしたが。

測量を引き継いだ方に聞いても原因が分からず、前担当者に聞いていただくことに。
結果、平面範囲の追加作業時に用地の話が出たため、改めて世界測地系にあわせこんだのが歪んだ理由の一つのようです(腕の影響の方が大きいかも知れませんが)。

CADで図面を扱っていると、座標が(見た目で分からないほど)ずれていることはよくあります。 例えば、2点で座標をあわせ込んだCADデータは、それ以外の範囲で微妙にズレることが多いですね。
また、扱える小数点以下の桁数でもズレます。測量屋さんの話では、国調のデータなどは6ケタ以上あるので、3点であわせると4ケタぐらいの誤差に収まるそうです。が、役所のサーバーが6ケタ扱えないとか、扱えても3ケタまでしか吐き出せないとかでズレるようです。
CAD の種類や Ver でズレる事もあります。測量CAD>地質CAD>設計CAD>測量(用地)CADに変換をかけていく段階で、少しずつズレていき、最後の一番ズレては困る段階で1cm以上ずれることもあるとか。

全ての CAD で測地系と座標を関連付けて管理・変換可能であれば良いのですが、現段階ではそうなっていません。GIS と CAD が1つのソフトになれば問題ないのですが、全ての CAD となりますとハードルは高いでしょう。安くて軽快さを求めているユーザーが多いのは間違いありませんので。

国交省から平成19年に「CAD-GIS連携の手引き書」なるものが出ています。完成図をそのままGISデータとして常に更新・共有していこうという理念のようです。最初からソフトベースでCADとGISを融合させるのではなく、変換して GIS データにするというものです。
どこまで進んでいるのか知らないのですが、とりあえずはこういった手法に頼らざるを得ないでしょう。



岩盤すべりの3次元モデル

岩盤すべりの3次元モデルを作っています。

といっても、複数のボーリングで認められた弱面と地形の連続性チェックに使用しているだけで、安定計算は二次元(の予定)です。
岩盤すべりの場合は、ブロックをはめ込むベースに地質構造を考えた方がシンプルで説明しやすいと思います(岩盤を相手にする場合は地すべりに限りませんが)。3次元であれば、与えた情報の矛盾点もすぐに分かります。コレ、便利なんです。

今回のモデルでは観察された弱面を3面入れており、それらが複合してすべり面を形成していると考えていました。面で抜けやすい方向と、観測による移動方向・深度も大体あっていること、ブロックの平面上の中心がやや薄くなると予想し、実際その通りであったこと、高角断層付近で悪いコアが連続するだろうと予測し、実際その通りであったこと、低角すべり面の背後の延長上で低角の破砕岩+粘土が確認されたことなどから、モデルは正解に近いだろうと考えていました。

しかし、よく見ると、サーフェスがブロックを大幅に超えて地表と交わっている箇所があり、その箇所の修正が必要でした。PCに私のモデル化の矛盾を指摘されたのです。
その箇所は思想がPC上のモデルになっていなかっただけで、そこに地形なりにもう一面作ってやっれば、引っ張り亀裂の発生している方向、コアの途中の破砕部など、より矛盾なく説明できるようになりました。ありがたい。
 
このように、3次元で可視化しないと気付かない事もあります。2次元だと誤っているままという事も多々あるでしょう。それらが全て計画安全率1.2の中に押し込まれていると言われると、そうなのかもしれません。「地すべりって、そんなものだ」と土研帰りの方も言われていましたが、確かに、ヒトの2次元解析の精度はそんなものなのでしょう。

ただ、3次元モデルにも現段階での弱点というか、実務上の困る点があります。モデルを見れば、3次元安定計算の必要性が直感的に理解できるようになります。しかし、そのまま3次元で進めると、設計段階で対応してもらえなくなるのです。いえ、技術的には可能なのですが、まだまだ実務的に効率よく(基準書通りに物事を決めて)利益を生む段階にはなっていないようで、設計者は嫌がります。今まで2次元でできていたものを3次元に変えるのは、お客様も慎重です。両者とも、「普通」と異なるをするのは問題と感じるのかもしれません。本来は設計技術者の腕の見せ所だと思いますが。
若い設計者を捕まえることが短期的、基準(安全率)を作ることが長期的な解決法だと思います。今年度より、土研の研究で3次元を扱っているようですが、設計・施工側の問題の解決も同時に行わないと、実務では流行らないでしょうね。ま、地すべり学会でも動きはないようですし、今のレベルの土研資料でもある程度の前進ですから、とりあえずは4年後の結果に期待しましょう。
http://www.pwri.go.jp/team/landslide/theme.htm

もう一つ。測量。
平面測量の結果を3次元で欲しいとというと、嫌がります。ま、分からないでもないです。作業量が増えますので。今日も、3次元浸透流で使用すると言いましたが、断られました。3次元の計算に使うのに、2次元の情報を提供されても困るのですけど。ま、近いうちに対応せざるを得ないようにはなるでしょうね。


このように課題?はありますが、自分のツールの一つとして装備しておくことは必要でしょうね。


2012年10月11日木曜日

発破

火薬手帳を復活させました。

昨年、12月に講習の時間をとるのももったいなかったので、失効させていました。
が、すぐに必要になり、先日、再教育講習を受けてきました。やはり、必要に迫られて聞くと、疑問点や知りたいことが良く頭に入ります。失効させた3人で受講し、休憩時間に、あーでもない、こーでもない、と火薬関連(特に、法令)の話をしていました。


講習中、発破のビデオが流されました。講師の方も、受講者が飽きない様に工夫されています。
それで思い出したのが、Dyno Nobel 社の「Dance of Detonators」というビデオ。以前、先輩に見せていただいた際、「Dance と名づけるセンスが良い」と言われたのが印象に残っています。作業服もカッコいいですよね。センスが違います。

今ではYoutubeにも出ています。 一度、このような大発破を体感したいですね。




2012年10月9日火曜日

Endangered

実践ビジネス英語 2012.10.3 の Vignette より。
Sad to say, but I've joined the 65 percent of American office workers who either eat at their desks or don't take lunch breaks at all.

There's so much pressure to be productive and perform now days. That means fewer and fewer people can spare the time for an actual lunch break. Lunch hour is on American's endangered list.
私の場合、ヒマな時はネットを見たり、ソフトやハードをメンテして休んでいる事が多いのですが、普段は大体仕事をしています。ランクの低いものを片づけることもあれば、急ぎの仕事をしたり。寝ることはほとんどないですね。現場でも、食べる間にメールをチェックし、返信したり電話したりです。食べ終わったら、また作業の続きを始めたり、移動したりします。同行者がいれば1時間きっかり休みますけど。そういえば、隣の後輩も、昼休みに仕事をしていますね。休めば帰るのが遅くなる、午前中の効率の悪かった分を取り戻す、などの意識が働いているのだと思います。そういう意味で、vignette で指摘されているように pressure がかかっているのでしょう。

それに対し、「今まで以上に効率よく!」と言われる executives は、現在のツールの使い方や種類を御存知ないので、そういった抽象的な指示や目標値しか出せません。それを数字で具体化するのは実動部隊であり、そこに pressure がかかるのだと思います。そこでは、ノマドやテレワークも害になるのです。

効率を求め、ネットと電話で他支店の技術者と情報を共有し、仕事を進めるのが常識となりました。その時々で特定の分野に特化した技術者が選定され、仕事をするのです。聞こえは良いですが、顔も知らない方とメールと電話だけで進める仕事、出張しなくて済みますので効率は良いですが、とても寂しいですね。テレビ会議もイマイチです。やはり顔を突き合わせて話をしないと。

65%という数字が実際どうなのかは分かりませんが、今のまま景気低迷が回復しないと、こういうスタイルが増えていくのでしょう。時代の流れかもしれません。

2012年10月7日日曜日

VLF-EM 法が分からない その4

電磁気学の本をパラパラ見ていました。

何となくですが文章を追っていくと、ああ、こんなのがあったかもという程度。
知りたかった「VLF局からの1次磁場は、水平方向(Hy)に変動」「伝導体の走向が発信局方向と直交する場合、鉛直成分0」「水平磁場と同位相の垂直磁場成分と90度位相のずれた成分を測定」を解決する手掛かりは見つかりませんでした。
概念的には、東京地学協会の地学雑誌に載っている資料が良いと思います。上記問題の内、「水平方向に変動」の部分と、「鉛直成分0」については概念を理解できるのではないでしょうか?
http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf117-6/p997-1010.pdf

複素数の本を見ていたときに、電気の流れについて書かれたものがありました。そこで「ああ、解に実部と虚部があるんだな」と実感。それぞれの測定結果と、実部、虚部の関連性も分かっていないことに、初めて気付きました。まだまだです。

うーん。これは少し時間がかかりそうです。このプロは身近にいませんので、解決は気長に待つしかありません。
ま、どこが分からないかが整理できただけでも良しとしましょう。

2012年10月6日土曜日

VLF-EM 法が分からない その3

複数の断面で短時間にデータを得られる点、簡単なフィルター理論で2次元断面の値を算出できる点、これらが VLF-EM 法の長所でしょう。

そのフィルター理論の資料が届きました。Karous-Hjelt filtering と呼ばれている1983年の資料です。filter に名前が付き、検索でも多くの図表・文献が引っかかることから、有名な資料なのでしょう。
Karous M and Hjelt SE (1983) Linear Filtering of VLF Dip-angle Measurements. Geophys. Prospec. 31, 782–794.

理論と実験から係数を決定し、それをスムージングして、電流密度を求めています。磁場(測定値)と電流密度(計算値)の関係は、Biot-Savart law から導いています。また、最初の導出過程で、2次元鉛直断面、紙面に直方向の電流を仮定しており、それによる磁場の鉛直成分を扱っています。それが VLF の結果の解釈、ひいては測線計画の制約の一つとなっているようです。

早速、生データを EXCEL で filtering し、WADI の filtering 後の結果と比較してみました。
が、合いません。どこが違うのか?と考えながら、さらに計算すること3日。結局、一致しませんでした。

困ったなー、と思いながらネットを検索していると、KHFFILT というソフトが引っかかりました。これ、計算部分のソースも公開されています。中身を見ると、やはり計算過程は間違いない、しかも、計算結果は EXCEL とほぼ一致します。(こちらの方が文献より小さな桁まで算出した係数を使用していますので、丸め誤差が出ます)。また、このソフトからは XZ 座標と filtering 結果が並びで吐き出されるので、後で扱いやすい!
https://wiki.oulu.fi/pages/viewpage.action?pageId=20677974

結局、WADIのフィルターに別の計算がかかっているのかどうかよく分かりませんでした。マニュを見る限りは同じ計算なのですけどね。ま、とりあえず生データを使用するようにしましょう。

あとは電磁波の基本の復習です。

2012年10月4日木曜日

VLF-EM 法が分からない その2

物理探査学会「物理探査ハンドブック」を読んで、分からないところを抽出しました。

  • VLF局からの1次磁場は、水平方向(Hy)に変動。・・・垂直偏波?
  • 地下に異常物質があった場合は2次電流、2次磁場が発生。
  • 構造の走向が発信局方向と一致したときに鉛直2次磁場が最大。走向が直交する場合、鉛直成分0・・・???
  • 発信局と直交方向に測線を設定。
  • 水平磁場と同位相の垂直磁場成分と90度位相のずれた成分を測定。・・・???
  • 水平成分と垂直成分の合成ベクトルは楕円を描く。
  •  楕円の長軸と水平軸のなす角 (tilt angle)θを求める。
  • tanθ=Rcos⊿=Re(Hz/Hy):実部、real part (in-Phase:  同相成分、%で表すことが多い)
  • 楕円長軸と短軸の比(ellipticity)εを求める。
  • ε= Rsin⊿=Im(Hz/Hy):虚部、imaginary part (quadrature, out-of-phase : 離相成分、%で表すことが多い)
  •  ここで、Rは垂直磁場と水平磁場の強度比 R=|Hz/Hy|、⊿は位相差 ⊿=θz-θy である。
WADI は Karous-Hjelt Filter を採用し、任意の間隔(深度)で 上記の2つを書き出すことが可能だそうです。εにfilterをかけてもそのままですが、tilt angle にかけると、電流密度になるそうです。電探の導出で使うA/m2と同じ単位でしょうか?これについては論文待ちです。届けば分かるでしょう。

VLF局での電磁波の出され方(偏波)は良いとして、構造と鉛直2次磁場の発生の仕方を理解しないといけないようです。同走向・鉛直構造で鉛直磁場の発生は理解できるのですが、走向直交・鉛直構造で発生しないのは理解できい、ということは理解の仕方を間違えているのでしょう。
また、鉛直成分の測り方も何故そうするのか理解できていません。

この2点、理解できるようになるかどうかは分かりませんんが、とりあえず電磁波の基本から見直す必要があることが分かりました。

2012年10月2日火曜日

VLF-EM 法が分からない


ABEM 社の WADI 。22年前の機械です。

法面の調査で使用する予定です。
電極打てないので電探ダメ、熱赤外は近すぎてカメラに収まらないのでダメ、吹付け背後に空洞のがあり振動系もダメ。ということで VLF-EM 法を提案しました。

VLFは10年以上前に1度だけ実施した事があります。部長様に「ボタン押すだけで簡単だから、現場管理のついでにやってきて」と言われたように思います。確かに、数kmの調査でも、ただ歩いてボタンを押すだけなので非常に簡単でした。結果も、ある箇所で異常値が出た、出なかったの判断程度でした。トンネルの調査であり、電探や弾性波のついでにサービスで実施といった扱い方でしたので、部長様もそれほど気合いを入れていなかったのでしょう。

その後、「空中で何を測っているのか分からない」という後輩がいたり、「英語は苦手」という先輩もいたりして、どんどん出番の少なくなった測定器でした。

ところが昨年、ある先輩が電流密度の断面図を書いているのを見ました。比抵抗のような2次元コンター図が VLF でも描けるのです。原理はまったく分かりませんが、確かに物理探査学会「物理探査ハンドブック」や WADI のマニュアルに、深度方向の算出方法が書かれています。これは驚き。すぐにマニュアルを最初から読みなおし、計算式の出典を注文しました。

マニュアルを読んでいくと、通常、測定時に表示されているのは測点間隔で filtering された値とのこと。これ、完全に生データだと思っていました。「測点間隔なんて関係ないから」と言われ、適当に入れていたような気がしますが、まずかったですね。
ただ、PCへ取り込んだ filtering 後のデータは、表示値とやや異なります。また、生データを利用した計算値とも異なります。なにか、まだ処理をしているのでしょうか?計算の仕方が間違っているのでしょうか?よく分かりません。資料が来るまで待つしかないようです。

とりあえず、駐車場でテストを行い、WADI の filter を利用して深度方向の値を算出、結果を MVS で可視化しました。


ま、こんな感じで電流密度のコンターが書けるのでしょう。と言いながら、マイナスも含まれているので、電流密度と言って良いのかも分かりません。方向が決められているのでしょうか?単位はA/m?そんなレベルです。

早く理解しないと。
10年以上、損をしていたような気がします。

2012年9月29日土曜日

XRDの強度


 XRD 本体、60kV で長時間流すと、過電圧となるよう。
では、「電圧を下げて電流を多く流せば60kVの場合と同じ強度になるのでは?」と研究職が考えて、いろいろ試していました。

それらを一通り終えた段階で、「同じ試料で、以下の組み合わせの時に、得られる強度の一番強くなるセッティングはどれ?」と質問されました。

60kV-25mA
50kV-30mA
30kV-50mA

少し迷いましたが、経験的に電流が効くだろうと、「 50mA のセッティング」と答えました。
が、不正解。答えは 50kV-30mA ≒ 60kV-25mA >> 30kV-50mA でした。それぞれ1回しか測っていませんが、その結果は 50kV が一番高くなっていました。 ま、オーダーは 60kV と変わりません。
 
教えてくれたのが以下の式。(大野勝美「X線分析法」)

固有X線 Ic≒i(V-V0)^1.5
連続X線 Iw≒iV^2

計算してみると、まあ、そんなものかという程度。唯一、30kV-50mA で低くなるというのは、よく分かりました。今は電圧を下げて50-35のセッティングで試しているようです。

kV mA Ic Iw Ic/Iw
60 25 9143 90000 0.1016
50 30 7916 75000 0.1056
30 50 4860 45000 0.1080
50 35 9236 87500 0.1056


電流・電圧ひとつとっても、まだ理解できていませんでした。
ま、こういう 問題は welcom ですけどね。

2012年9月26日水曜日

HDDの認識

HDDの認識を2つ。

先日購入した 98用の IDE HDD を 9821AP へ、はめてみました。
が、通電するものの認識しなません。おかしいなあと思いつつ、時間が来たので現場へ。

帰ってきて、そういえばと思い、HELPボタンを押しながらDIP switch を確認。
やはり、HDDが切り離されていました。ま、当然です。設定を変えると一発で認識。フォーマットもOK。FDのシステムディスクが部分的に読み取れなくなっていたので転送で失敗しましたが、起動はしました。生きていますが、うーん、古い。


もう一つは Linux の HDD (らしい)。現場に付けていた観測機器の HD のフォーマットが Linux 用で Win から読めないとのこと。フォーマットの詳細は不明。USB 接続できるのかも不明。とりあえず、何か分かれば教えてほしいとのこと。

xfs の外付け HDD が手元にあったので、USB で接続。そして、いつぞやのKNOPPIX を起動。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/04/blog-post_17.html
こちらは問題なく認識し、NTFS へデータのコピーも可能でした。
あと、LANDISK に USB で接続しても認識しそうなので、伝えておきました。こちらは結果が知りたいですね。


今も昔も、悩むところは似ているようです。

2012年9月23日日曜日

秋葉原とPC-98

XRDにつけているPC-9821AP、だましだまし使ってもらっているのですが、ネタも切れつつあります。もう少し長生きさせるべく、材料を漁りに秋葉原に行きました。

通りかかったお店で98ジャンクが山積みだったので、そこに寄ることに。
東京ラジオデパートのJ-セブンです。
http://www.tokyoradiodepart.co.jp/tenpo/view/26/J-%E3%82%BB%E3%83%96%E3%83%B3_

おじさんの話によると、秋葉原で98を扱っているお店はもう1件しかないそうです。仕事も販売よりは修理ばかりだそう。工場の生産ラインなど、「あす朝8:00までに修理を」なんて依頼もあるそうです。MS-DOSの知識のある方も少なくなり、簡単な修理もできないようです。時代の流れですね。
今回はSCSIケーブル(フル50pin-ハーフ50pin)とジャンクっぽい内蔵HD(IDE)を購入。もうひとつ、ホントのジャンクの○○を購入。合計で1万円。おじさん、「全部動くけど、動かなかったら替えてあげる」とのこと。微妙。




もうひとつ、通りかかった店で気になるものが。
KANETECの磁束密度計、TM-701。9万円弱。ちょっと衝動買いはできない金額でした。
http://www.kanetec.com/products/teslameter/index.shtml

こういった商品を売っているお店が集まる秋葉原って、面白いですね。

*********************************
9/25追記
本体側、50pinじゃなかった。ICMの37pin。大きさ、似てたから。Orz
ボード買い変えてやろうかな。

熱の移動

揚水試験の浸透流の支配方程式について、藤縄克之「環境地下水学」に詳細が書かれていました。

単純に、直交座標系から円筒座標系へ修正しただけのようです。しかし、8割は理解できましたが、残り2割でつまづいています。もう少しを詰めるのは時間がかかると思いますが、コツコツやっていきましょう。


移流分散のように浸透流とあわせて解く場合、土との熱のやり取りはどう評価するのでしょう?
温水を注入すると、地盤を通過していく中で、土に熱を奪われます。その後、注入が終わると、冷水(地下水)が流れ始めますので、今度は土から熱を奪います。
これらの事象を地下水の視点からのみ見ると、熱の移動が遅れる訳です。移流分散でいえば遅延であり、遅延係数で表している事項でしょう。ところが、熱の場合、遅延で表すのは抵抗があると思われる方が多いのではないでしょうか?ちゃんと、土がどれくらいの熱を奪って、どれくらい与えるのかを把握しないと、井戸の配置や深度を設計できないのでは?と思われるのではないでしょうか?これ、汚染の評価時に、遅延のようなブラックボックスではなく、反応を連成して評価しましょうというような流れと同義だと思います。ただ、温度のように常に触れてきたものは感覚的にも理解しやすいので正しく評価したい、ということでしょう。

ま、そのような想像はさておき、実際の解析コードでどのようになっているか調べてみる必要があるでしょうね。

2012年9月21日金曜日

熱応答試験

地下熱利用(熱応答試験およびその解析)講習会で感じたことです。

受講時、熱応答試験(TRT)というものが、何のことか知らないレベルでした。
ただ名前から、地盤に熱負荷を与え、レスポンスを測定するといったイメージはありました。熱拡散も移流分散など同じような式なので、分散係数や拡散係数、または透水係数を測るイメージなのだろう、それを使って熱移動を計算するのだろうといった想像をしながら受講しました。

しかし、講師がいきなり「熱応答試験の理論式は揚水試験と数学的に同型」といった説明から入りました。えっ?と思いながら数式を見ると、確かに通常利用している PDE とは異なっています。1/rってなんだ?あれ?と思いながら話を聞いていたのですが、だんだん理解できました。
まず、熱応答試験は Closed システムでの熱交換井の評価を目的とした試験であること、つまり、井戸の構造や地下水位も全て含めた、測定時の井戸状態の値を測る試験です。あくまで地中熱利用のための交換井の本数や深度を設計することを目的とした試験であり、地盤の地下水の流れに温度を載せ、どう伝わっていくかを解析するためのパラメーター取得を目的とした試験ではありませんでした。ま、ある程度は利用できるかもしれませんが。
また、円筒座標系で示される試験であること。これが引っかかっていた一番の原因でした。そりゃ、円筒座標系の浸透理論と同型でもおかしくないでしょう。というか、揚水試験における浸透の支配方程式が線熱源の式を利用しているそうです。なるほど。

そこを理解すれば、あとは簡単。特に戸惑うこともなく、講習が終わりました。ちょっと期待していたところ異なる内容でしたが、ま、これはこれでまったく知らなかった箇所ですし、closed では必要な試験でしたので、個人的には満足でした。

揚水試験における浸透の支配方程式については、導出を追った事がありませんでした。浸透の式を直交座標系から円筒座標系に書き換えるだけでしょうか?一度、追ってみましょう。

2012年9月20日木曜日

「しなの」の車窓

長野市で地下水学会主催の講習会があり、参加していました。

長野市には初めて行ったのですが、遠かった。名古屋から3時間。ロクに調べもせずワイドビュー「しなの」に乗り、車中で遠いことに気づきました。ワタシ的には、ほぼ新潟。氷点下が年100日あるそうです。滞在中は暑かったけど。

車窓が良かったです。仕事をしながらでしたので、時々眺めていた程度ですが、新鮮でしたね。
基本的にいつ顔をあげても山が連続。高いけど、案外緩い。30度程度に見える所もあります。長野のイメージと違いますね。

途中、姨捨駅(名前が凄い。姥捨て山のお話しの舞台?)で「3大車窓の一つ」とアナウンスがありました。遠くに見える山と千曲川、平野のコントラスト。土石流堆積物なのか地すべりなのか分かりませんが、棚田が平野へ向かって連続。田植えのころ、月が映えるようで有名だそうです。帰りに3分ほど止まったので、ラッキーでした。

木曽川の渓谷もすばらしい。河床に違和感満載の地形がありました。個人的には一番のヒット。変わった地形だなあと後で調べてみると、寝覚の床(ねざめのとこ)と呼ばれる、名勝のようです(場所が合っていれば)。Wikiの説明を読んでなるほど。

うーん。下調べをせずに通過したのはもったいなかったかな。
次は巡検か観光で行きたいですね。

講習会については、また後日。

2012年9月17日月曜日

LogMeIn

先日、出張からの帰りに iPhone で会社のメールをチェックしていますと、急ぎの連絡が入っていました。添付資料を確認し、関係者へ転送してから電話で確認し、移動し始めました。運転していると一部の方より「文章が読めない」との電話。文字化けです。この原因は様々であり、昔からよく知られている現象です。

ま、この原因をつぶすよりも、PCを立ち上げた方が早いので、次のパーキングで立ち上げることにしました。
が、繋がらない。端末は docomo でしたが、電波が悪いのか切れてしまいます。仕方ないので、iPhone の LogMeIn でアクセスしました(未だにVPN経由ではムリ)。

LogMeIn については今まで詳しく知らなかったのですが、出張に出かける前に雑誌で見かけ、テストしたばかりでした。TeamViewer と似ていますが、こちらは社用でも制限がないようです。
ただ、基本的にタダより怖いものはありません。積極的に使うというところまでは至らないでしょう。ま、Googleも似たようなもので、その辺は割り切りが必要です。
https://secure.logmein.com/jp/
http://www.teamviewer.com/ja/index.aspx


今日、いつものように VPN 経由で会社にアクセスし、SoilPlus を使っていました。
SoilPlus、リモートデスクトップで難点があります。グラフィックドライバーが合わないのか、要素選択が異常に遅くなります。この部分、ほとんど使い物になりません。これを解消するために、今までVNCでトライした事もありましたが、根本的な解決に至っていません。
http://phreeqc.blogspot.jp/2012/08/vnc.html

ふと、LogMeIn だとどうだろう?と思い、試してみました。
結果、OKでした。何の問題もありません。
うーん。これからはコチラでしょうか?もっと情報を集めましょう。



2012年9月15日土曜日

孔内発破の効果

屈折法弾性波探査において孔内発破がどの程度有効か?

この判断は比較的簡単です。波が届かない位置で打てば有効です。逆に、波がたくさん通っている位置で打っても、効果は小さいと言えるでしょう。山を見て、波線図を何度も作っていれば、イメージできると思います。

と、言うのは簡単ですが、これがなかなかできません。
調べたくても波が届かない深度というと、土被り100mとか、200mとか。その様な深度に、弾性波をかけるような早い段階の調査で、いきなり長尺ボーリングを計画するのは困難。しかも、その孔が発破で何回もつか。それなら電気探査を併用させる方が効果的だと思います。施工中であれば、切羽の発破を利用し地表面で受振するのも手でしょう。

時々、坑口付近で短い発破孔が計画されている例を見ます。保安物件が近くて必要な場合もあります。が、基本的には費用対効果が小さいと思います。孔内発破を提案することで選定されやすくなるという狙いの営業的要素が強いのでしょう。

そういう他社の計画を受けたときに、有効性を判断できるかは技術者として重要だと思います。





2012年9月14日金曜日

法面崩壊

今年2つ目の法面崩壊。

帰ろうかなーと思っていたところ、崩壊の一報。
現場についた頃は応急対策(押え盛土)が始まっていました。

観察とヒアリングで原因を特定。
(半分は人災でした。 )

深夜0時を回って協議が終わり、朝まで資料作成、協議。で、現場へ戻って確認。そしてまた資料作成、協議。雨も降っていないのに、災害時のような1日でした。

お昼頃にようやく余裕ができ、写真を眺めながらいろいろ考えていました。
こういった崩壊現場は多くの事を気付かせてくれます。調査段階で必要な事、気付かないといけないこと、 報告しないといけないこと、そして分からないこと。

一晩でしたが経験値がたまりました。
そろそろ寝ましょう。





2012年9月12日水曜日

電気探査


先日扱っていた HandyViewer miniOHM では、いくつかのアダプターが接続できます。
そのアダプターによって比抵抗値の計算方法は変わります。が、基本的な考え方は同じでしょう。

電極を多数配置して測定する電気探査の場合も、電流が放射状に流れ、等電位面が球面を形成するというイメージではないでしょうか。地表から電流を流し地表で測定する場合は、放射状電流の重ね合わせを考え、平均的な比抵抗値を算出します。地下水で言う虚像井と同じ組み立て方です。上記の壁面アダプターも同じ考えでしょう。

電気探査の場合は電極間隔(球面直径)を大きく取り、深部の情報まで得ようとします。それを、解析的にフィッティングし、(平坦であろうが斜面であろうが)鉛直2次元として作画するわけです。少しおかしいのですが、平坦面でも鉛直、斜面でも鉛直で作画します。構造物や技術者に都合の良いように、解釈、投影するわけです。ま、その程度の精度であるということです。

時々見るのですが、複数の直線で曲線を分割した測線計画。探査深度と電極間隔による球面のイメージ内であれば、多少の曲がりは個人的にOKなのですが、直線で計画される方はそうではないようです。それなら鉛直かどうかにこだわった方が良いと思うのですが。
では、どこまでのRであればOKなのかというと、基準はありませんし、個人的にも感覚でしかありませんでした。

先日、このような話をダラダラとプロにしていると、ある指標を出してこられました。Rなりの電極間隔(探査深度)と、それを直線で結んだ場合の距離の比率を、解析に対する影響度として定義されていました。ま、何もないよりはマシといった程度ですが、「感覚」よりは説明しやすいかも知れません。機会があれば利用させてもらいましょう。

2012年9月9日日曜日

比抵抗値の整理

先日測ってきた岩盤露頭や河川水の比抵抗値を整理していました。

使用した機械は OYO さんの HandyViewer miniOHM Model-2121 です。15年前の機械。古いので内部電池は切れています。また、現場で計測していると、接触が悪いのか時々電源が落ちます。

帰ってから分解して振動を与えてみると、どうもコネクタ類ではなく、液晶周りか電池ボックス。電池ボックスを見ると、端子の一部が押し出されておらず、電池にスキができる状態。これが原因でした。端子をハンダで盛り付けし、スキをなくすことで解消しました。
一部は押し出されていたので、この端子、不良品ですね。15年間、使われた方はおかしいと思われなかったのでしょうか?

次に、結果を読み込もうとしましたが、整理ソフトがありません。15年間、誰も整理しようとしなかったようです。ま、比抵抗値さえ読めれば良いので、問題はなかったのかもしれません。
今回は数ヶ月前に SEISMOGRAPH Model-1816 のデータ整理用EXCELブックを作っていましたので、それを流用することにしました。データ形式は似たようなものなので、読み込み部分はすぐに加工できました。
が、読み込んだ結果を見ると、電流・電位ともに波形の値とヘッダーの値があっていません。波形からの算出法はマニュにも書かれていません。仕方ないのでOYOさんに聞くことに。

帰ってきた答え、マニュにまったく書かれていない演算内容でした。
その演算内容を取り込むと、確かにヘッダーの値になります(丸め誤差で微妙に違う場合もあります)。マニュアルとして、値として微妙ですが、ま、良しとしましょう。

整理用BookをUPしました。コチラ↓
https://sites.google.com/site/geochemist001/resources/handyviewer_mo

2012年9月8日土曜日

熱流体シミュレーションとEXCEL

「エクセルとマウスでできる熱流体のシミュレーション」丸善株式会社
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-ene/excel-koku.pdf

いつも行く本屋さんで、この本の第2版を手にとっては、「ま、いいか」と思い買っていませんでした。

今日、図書館で熱伝導の本をあさっていると、初版が置いてあったので、借りて帰ってきました。

内容は1次元・2次元、定常・非定常熱拡散方程式を差分法で離散化し、EXCELのセルを利用して計算、可視化するというもの。内容は入門レベルでしょうか、特に難しい問題を解いているわけではありませんが、EXCELを利用するためのアイデアが多く盛り込まれています。これがこの本の売りでしょうね。ちなみに、文献も出ているようです。
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-ene/excel-koku.pdf


以前より2次元定常浸透流はEXCEL+差分で試算することはありました。 しかし、非定常はどうするのか?ポテンシャル流れに移流分散を乗せるにはどうするのか?という問題にアイデアはなく、EXCELを利用することはありませんでした。この本では例をあげてその回答が書かれています。基本的にはシートや計算領域を複数にして、前の計算結果を反映させることで対応するようです。簡単ですが良いアイデアだと思います。

最後に移流分散(定常)、分子動力学法による分子拡散も簡単な例で説明がありました。後者は方程式を変えるとこんな事もできるんだ!というツールの守備範囲の広さを見せてくれます。

Fortran で組む内容と同じ事が EXCEL のセルと数式で可能なら、こういった熱伝導や移流分散の計算の壁が一気に低くなります。
2次元程度の試算であれば、誰でも持っているツールで可能になるということです。



2012年9月6日木曜日

薄片観察

4枚の薄片を観察していました。

いえ、私は鑑定力の幅が狭いことを自覚していますので、研究職に助けを請いながら観察していました。
大学時代はよく見ていたのですが、今ではコノスコープの使い方も忘れていた始末。さらに、学生時代に見ていた鉱物からそれるとダメ。薄片に目が慣れるまで時間がかかり、いつの間にか2日経っていました。


基礎知識というのは重要です。講習会である先生が言われていましたが、大学で習うレベルの数学や物理などは基礎体力なんですと。基礎体力がないと、 幅が広がらない、間違いに気付かない、体力(応用力)のいる検討ができない、など。確かにそう思います。
薄片観察も基礎体力です。基礎体力がないと岩種判定ができない、あるいは判定を誤っている事に気付きません。変成のグレードや変質の種類・順序も含め、本来は薄片と露頭を見て判断することを繰り返すうちに、直感が正確になるのでしょう。そして毎回の薄片観察やXRDAでのチェックが不要になるのだと思います。しかし、多くの場合、先輩や先生からの指導のみで岩種名を覚えているだけではないでしょうか。そこにバイアスが存在していると、一生気付かず、誤った判定をしかねません。判定を誤ると断面図が狂います。地質屋の断面図は思想図の要素が強いので、やはりその根拠が正しくないといけません。基礎は重要ですし、時にはそれを使ったチェックも必要なのです。

と、偉そうに書いていますが、まだ鑑定結果に自信がありません。薄片と露頭の矛盾点も解消していません。

もう少し、現場で露頭を見てきましょう。


追記
デジタル偏光顕微鏡というHPがありました。特殊な鉱物がないので見た目がきれいだなーという程度ですが、発想は良いですね。好きです。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/webLearning/index.html
昔、Computers and Geoscience に Polemic というソフトが紹介されていましたが、きちんと動かなかったような記憶があります。このソフトのように、多色性、消光角、伸長などを順番に選択していくと鉱物が同定されるようなのないですかね。


2012年9月4日火曜日

確率思考

図書館で目に入った、西内啓「確率思考のコツ」、一気に読み切りました。

専門書以外はほとんど手を付けないのですが、コレ、面白かったです。
  • 人体のように複雑な対象からわずかに判明したメカニズムで推測したり考察する = 妄想 → 確率論が有効
  • 確率を歪めるもの = バイアスの存在を認識する → 現実を整理し、バイアスに敏感になってよく理解することで、何もしなくても直感が鋭く、正確になる。
  • 全てのモデルは間違っている。だが有用なものもある → まったくわからない物事を整理できるという点で有用
色々な例をあげて説明されています。読んでいて、多くの例でダメな方の考え方にリードされてしまいました。作者の意図にハマりまくりでした。
確率論が好きでなくても、理解はしないといけないのでしょう。
地質屋のための地球統計学と同じです。

2012年9月3日月曜日

determinant

後輩からヘルプ。

Dtransu で見た事のないエラーが出てました。
**** ERROR ZERO JACOBISN DETERMINANT FOR 3/D ELEMENT
ELEMENT NO=
CONECTION TABLE=

調べてみると、要素の体積が、0か負の場合に出るエラーでした。

しかし、要素はきちんと6面体になっています。
エラーと一緒に吐き出されている負の数は何だろう?体積だろうか?と思いつつ、これだけでは解決法が分からないのでソースを見ることにしました。

ソースを追っていくと、どうもヤコビアンの determinant が負になっており、それが引っかかって吐き出されたようでした。納得。
しかし、計算過程のどこで determinant が使われていたのか思い出せません。で、FEMのテキストをあさる事に。

2日程経って、ようやく見つけました。単純です。逆行列の計算に使っていただけでした。JACOBISN DETERMINANT と書いてあるのに気付きませんでした。手計算でもやっていたのに忘れています。ダメですね。

ま、それならnodeの順番を変えてやれば正になるでしょうということで、変更してやるとすんなり通りました。解決です。


しかし、なぜこんな事が起こるのか?と思いつつ、原因を探っていくと、またもG-TRANが原因のようでした。CONECTION TABLE を正しく吐き出さないプリポスト、またもハマってしまったようです。

2012年9月2日日曜日

ハロイサイト

今日もNHKスペシャルを見ました。
「崩れる大地 日本列島を襲う豪雨と地震」

防災の日を意識されて防災関連の番組を増産されたのか、昨日に引き続き、物足りない内容でした。いえ、物足りないというか、大雑把。これが第一印象でした。

・流れ盤があるのが太平洋沿岸の付加体。
・ハロイサイト層があれば危険。

このような簡素化した情報を伝えることで、一般の方に危険性を認識してもらいたいという意図なのでしょうか?特に後者は地質の専門家の意図に反して、ハロイサイトのみに焦点を当てた番組構成になっているように思えました。間隙水と層間水、間隙水圧と膨潤圧、崩壊とすべりなどが混在。崩壊メカニズムも、1部を切り取って全深層崩壊に適用されかねない内容。
一躍「ハロイサイト」だけが有名になるのでしょう。ハロイサイトは危ない、と。当分、「カオリン鉱物」は使わない方が良いのかな。スメクタイトや他の粘土鉱物が陰に隠れそうですね。

「XRDA で分かる場合もあります。1試料3供試体で2万円です。」などと、商売として宣伝する方が良いのでしょうか?
いえ、これまで通り、淡々と調査していくしかないでしょうね。必要ならお勧めしますし、必要でなければ不要だと答えるしかないでしょう。ま、それ以上はお客様次第ですけど。



2012年9月1日土曜日

津波シミュレーション その2

南海トラフの巨大地震モデル検討会(第二次報告)
http://www.bousai.go.jp/nankaitrough_info.html

8月29日に発表された第二次報告、祭り状態なのか数日たっても繋がりにくい状態です。
新聞の一面やTVのニュースになっていましたので、一般の方も多く見られているのだと思います。

今回は最小で10mメッシュの結果ですね。津波高が高くなった所、低くなった所あるようです。ただ、全体的には第1次報告の津波高と大きく変わっていないようです。淡々とその様な報告がされていました。

しかし、これだけの資料を4月以降、約5ヶ月でそろえるのはハードだったでしょう。
前提条件も結果も丁寧に書かれていると思います。作る側から見れば、すっと理解できる内容ですが、一般の方はどこまで理解されるのか。すこし難しいように感じました。

ま、ようやくこれからなのですが、この結果をどう扱うべきかは自治体任せのようです。困るでしょうね。今日、NHK で放送される以下の番組はそのような内容を議論するようです。
 シリーズ日本新生「"死者32万人"の衝撃 巨大地震から命をどう守るのか」
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/0901_2/ 
ちょっと見てみましょう。

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津波防災の部分を見終わりました。
国、防災の専門家と自治体の議論がメインでした。しかし、期待外れ。うーん。

2012年8月31日金曜日

大規模盛土造成地

明日は防災の日。テレビで関連番組をやっていました。
金曜プレステージ『防災の日SP 首都大震災~わ・す・れ・な・い 3・11の警告~』

津波、火災、着陸先を失った旅客機、盛土のすべり、その他色々。
空港閉鎖による旅客機の「エアパニック」については、今まで想像していませんでした。当然ありますよね。想像力不足。ようやく、盛土のすべりについて想像していなかったと言われる住民の方の気持ちが理解できました。

ちょうど先日、「大規模盛土造成地の変動予測調査」について、先輩の話を聞く機会がありました。平成20年に国交省よりガイドラインが出ているのですが、全国的になかなか調査が行われなかったとのこと。原因として、2次スクリーニングの優先度決定法が確立されていなかった点、点数評価と2次スクリーニングでの結果が合わなかった点なとを指摘されていました。 今年 4月の改訂で上記問題がある程度改善されたのか、いくつかの自治体で調査が発注され始めたようです。
余談ですが、現段階で調査は4社のほぼ独占状態。当然、ガイドラインを作った会社も入っています。こういう仕掛けが商売には必要なんでしょうね。例の部長様は「改訂によって、今後もこのような仕事が出続けるのか?」と堂々と先輩に聞いていました。いえ、 それを事前に考えるのがあなたの仕事なんですよ。

ま、こういった番組で、「盛土の一部はちょっと危ないのかもしれない」といった考えが一般の方に浸透すると、自治体としてもガイドラインとの間で板ばさみにならないように思います。


2012年8月30日木曜日

コンパイルオプション

CTC さんの変換ソフトが使えず、ここの所ずーっと悩んでました。というか、今もまだすっきりしていません。
 
公開されているDtransuのコードを改編して使用していますが、今回問題のバイナリ書き出し部分は触っていません。第一、公開されている付属コードで問題なくバイナリを読めるのです。

かなり悩んで色々試しましたが、全くダメ。
改編前のソースをコンパイルし、それでできたバイナリを変換してみました。が、これでもダメでした。バイナリエディタで中身を見ましたが、改変コードで作成したものと全く同じ内容です。 しかし、変換できないのです。

この結果をメールで送りましたが、CTC さんは「公開されているソースで作ったバイナリは読める」と言われるだけでした。ま、理由が分からなければ、そう言われるでしょうね。


しかし、この回答で原因を絞ることができました。
消去法で、残るはコンパイルオプションしかありません。基本的にはCTCさんと同じオプションを選択しておけば読めるはずです。しかも、書き出し時の型と、CTC さんに教えてもらった変換ソフト側の読み込み時の型の比較より、並び出力や型に関連しているはず。

と、アタリを付けてオプションを調整しコンパイルすると、一発で通りました。長かった。プロが側に欲しい。

しかし、念のため確認、ということで簡単な自作コードで 検証してみると、再現できない。orz
いよいよ分かりませんが、ま、目的は達しているので良しとしておきましょう。スッキリしませんが。

 
以前もGa3dでコンパイラーのセッティングに悩んだ事があります。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/10/blog-post_02.html 
こういった情報、私には結構重要なんですよね。プロなら常識かもしれませんが。
うーん。FORTRAN77以降を熟知している プロが側に欲しい。




2012年8月28日火曜日

フィールドサイン

2日ほど、山を歩いていました。

少し日数の経ったフィールドサイン。熊でしょうね。
中に大きな樹洞がありましたので、蜂蜜でもに取りに行ったのでしょう。
先輩が近くの博物館の方に聞いたところによると、この谷は熊さんの通路だそうです。

ベアクロ―!



下の写真は鹿ですね。鹿の新しいフィールドサインはあちこちに、ありました。 でも、ここまで歯型があったのは、この木だけ。特においしかったのでしょうか?




この2日間、鹿には会いましたが、幸い熊はいませんでした。

で、帰って後輩の話を聞いて驚愕!
猪に会って、崖から落ちたとのこと。出会ってしまったら仕方ない。猪でまだ良かった。元気出せ!


2012年8月26日日曜日

氷河の移動

2夜連続で、NHKのフローズンプラネットを見ていました。

極地の自然を紹介する番組とのことでしたが、途中、「温暖化」を訴えているのかと思いました。


個人的に面白いなあと思ったのは、氷河の上の湖水が亀裂から一気に下へ回り込み、氷河を1m浮かせた件。そういえば、氷河なんて地面との摩擦がないに等しいでしょうから、カウンターがなくなったり、このように水圧が増えたりすると動き続けるのでしょうね。地すべりとメカニズムは一緒だなーと思いながら見ていました。さすがに、地すべりで1m浮いたなんて話は聞きませんけど。



しかし、生物の生存競争っていうのは、リアルですね。人生がハードだなんて、冷笑されそうです。

2012年8月25日土曜日

浸透流計算が収束しない

後輩からヘルプ。
38万節点のモデルで、初期定常が12時間以上かかるとの事。

モデルを見ると、初期水位が入っていません。カラカラの器に境界条件だけ張って水を入れようとしても時間がかかります。適切に初期水位を設定してまわすと、流れるようになりました。最終的には単コアで3分でした。

これ、飽和だけの計算でも速いですね。最初は飽和だけで計算し、その結果を初期値にして不飽和も含めた計算をすれば、効率が上がりそうです。

ちょっとショックなこともありました。
なぜか並列化ソルバーの方が遅い。
6コアで7分かかります。この4分は、「分けて、くっつけて」の時間だけではないように思います。ちょっと考えましたがそれ以外は思いつきませんでした。今後の課題です。


2012年8月24日金曜日

アプリケーションを正しく起動できませんでした(0xc000007b)。

以前、Dtransu の OpenMP 64bit版を他の PC で動かした時のエラーについて、書き残していました。
http://phreeqc.blogspot.jp/2011/11/libiomp5mddll-openmp.html
 
今日、その流れで作業していた後輩から一言、「動きません。エラーでます」。
 
 うーん、と思いつつ、エラー内容を聞いていると、やはりdll。libiomp5md.dll は問題ないので、それ以外の dll に関するエラーです。1つずつ調べようかと思いましたが、ちょっと込み入っていましたので、以前教えていただいた「Redistributable Libraries for 32-bit/64-bit (x64) msi files」を DL して渡しました。

これをインストールすると、問題は全て修正され動くようになったようです。
最初から、こうすれば良かったですね。

2012年8月23日木曜日

津波シミュレーション

津波シミュの結果はテレビや動画サイトで良く目にします。

波の高さを誇張した可視化結果を見て、「綺麗だなー」などと思っていたのですが、その計算手法の詳細については考えもしませんでした。「どうせ、使う方程式は数種類だろうし、差分などで離散化して解いて結果を可視化しているだけでしょ。」程度でした。(余談ですが、FUJITSUさんなど粒子法で解こうとされているのもありましたが)

今日、後輩の津波シミュの計算の中身を教えてもらう機会があったのですが、確かに、流れはその通りでした。ただ一つだけ、引っかかった点がありました。

「陸域はメッシュを切っていない」

日本列島全域を計算対象に、非常に広範囲のメッシュを切っていたのですが、陸域にメッシュがありません。つまり、陸に到達した波は全反射する条件でした。
これだと、2波目、3波目が過大になるのでは?と聞いたところ、どうも、広域のあたり計算用のモデルとのこと。

確かに、このような広域のモデルでは、メッシュの大きさによる津波高さの計算精度に一定の限界があるでしょう。切り方によっては±5~10mでも妥当なモデルもあり得るでしょう。よくよく考えると、あたりまえです。いままで気にならなかったのがおかしいくらい。

気になって、今まで見てきた動画をチェックすると、一部で陸に海水が浸入していない結果がありました。
NHKのMEGAQUAKE2(第2回)は微妙です。よく見えませんが、入っていないように見える動画もありました。原発位置が示されたモデルでは入っていますね。しかし、どちらも計算精度は不明です。どこまで精度があると考えて良いのか?

今年に入って内閣府が南海トラフで巨大地震が起こった場合の津波高を発表していましたが、 あれも数字だけが印象に残っています。精度については未確認。いけないと思っている数字の独り歩きを、自分の頭が行っていました。うーん。反省です。
 確認してみますと、50mメッシュですね。まあ、充分良い精度(inputによる精度は別、あくまで計算上の話)で計算した結果だと思います。が、4月以降、さらに細かい10mメッシュで実施しているようです。
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/nankai_trough/nankai_trough_top.html
うーん。次からは気をつけましょう。




2012年8月20日月曜日

仙台市宅地保全審議会の安定計算

仙台市宅地保全審議会委員の方の講演を聴く機会がありました。
http://www.city.sendai.jp/fuzoku/1197681_2699.html


色々考えさせられる内容でした。


その中で、技術論として気になったのが再液状化、盛土のすべり面の設定について。
特に後者は市の手引きを作成されるようです。調べてみると、上記リンクにて(案)として公開されています。

特徴としては、S波(厳密にはレイリー波より推定したS波)で設計上のすべり面を決定する点。Vs=180~200m/s で決めるようです。N値にすると10前後でしょうか?S波速度構造を実測N値で補正する場合は、今井の式を初期モデルとして使っていますが、その辺の指摘はないですね。盛土でN=10はやや大きいような気がします。変状メカニズムの資料ではN=0~5が主体のようですから、こちらが本当なのでしょう。まあ、国交省のガイドラインでも200m/sが出ていますので、市で問題にはならないでしょう。ま、個人的に気を付けておきましょう。
「大規模盛土造成地の変動予測調査ガイドラインの解説 H24.4」p77
http://www.mlit.go.jp/common/000209181.pdf


あと、気になったのはSBLLT で粘着力を求めている点。 応用さんの self-boring LLT でしょう。LLT から強度を求めるのは基準にも載っていますが、公的な資料に示されるのは初めて見ました。LLT は平面ひずみ状態ですので、3軸状態よりやや高い値となります。手引きでは欲しいパラメーターが飽和のCU試験値のようで、不飽和ということで棄却されています。まあ、飽和・不飽和を持ち出すと、、雛段のすべりも不飽和では適用できないというロジックに陥りそうですが。ま、その辺は(レベルの異なる)モデル依存実在論、地すべりの設計パラメーターということでOKなのでしょう。

 
いけませんね。
他に気になった事を中心に考えていきましょう。

分子シミュレーション

今年の地盤工学会で分子シミュの発表があったと教えていただきました。
岩手大学大学院 学生会員 中西正樹「分子動力学法による粘土の粘着力 c に関する研究」

分子シミュは1~2年ほど前に知りました。圧密のメカニズムを分子シミュで解かれている先生がいらっしゃり、その話を聞いて一気にやる気になりました。しかし、資料を探しても土木分野への適用は皆無。唯一関係しそうな拡散係数の求め方も、移流分散ではそれほど影響ない所ですので、あえて分子シミュをかけても仕方ない。結局、他分野の解説を読んでもよく分からないですし、(個人の能力的に)応用できそうにないので、気になりつつも手を出していませんでした。

今回の発表ではスメクタイトの粘着力をシミュで求めようと言うものでした。結果はAFM(原子間力顕微鏡、こんなのあるんですね、知りませんでした)の実測値に比較し5~6割となるため、まだ何か足りない(モデル化、その他)というものでした。まあ、学生さんの発表ですので。

これを見て考えたのが、粘着力について。
軟弱地盤の場合、一軸や簡易CUで得られる粘着力が円弧すべりで発揮される平均的な値に近いという事が知られています。一方、地すべりの安定解析(2次元Felleniusなど)で使用されるc・φはあくまで再現するためのパラメーターであり、上記の透水性に関与した粘着力とは似て非なるものとして割り切るべきでしょう(時々、同じ土俵で話をされる方がいらっしゃいますが)。
では、AFM を再現した後の、層間と間隙を考慮した分子シミュによる粘着力と、土質試験で求めた粘着力はどちらが真実に近いのか?分からないでしょうね。
結局、実務で問題を解決できる粘着力が真実っぽく使われるのであって、真実なんてヒトには分からないのかもしれません。モデル依存実在論でしょうか。そんな事を言えば、地すべりのc・φもそれで良いような気がしますが。

まあ、もう少し研究が進まないと何とも言えませんね。

2012年8月15日水曜日

地質図とCAD

踏査結果を土木地質図にまとめていました。

当然、CADで作成していたのですが、個人的には苦手な部類。手書きが好きです。線の太さ、強弱や塗りつぶしの範囲など自由に表現できます。しかも、早い。地質屋さんの土木地質図は露頭スケッチの延長ですからね。

でも、今はほぼ100%CADです。計画が変わっても、直しがききますし、モデルを作るのに必要ですから。
ガリーや沢を入れたら、その周りに連続する崖を、しかも鳥瞰図風に入れてくれる機能ってないのでしょうか?明瞭なところは太く、だんだん細くするとか、1クリックで露頭の形状を表現できるとか。その様な機能を搭載した地質屋のCAD、欲しいですね。売れないでしょうけど。


一通り作業をしてデータを整理していると、私が入社した頃に土木地質図の書き方を教えて下さった方の地質図が出てきました。やはり表現が上手です。思わず見入ってしまいます。山のイメージができるのです。
それに比べ、今日描いた図面は幼稚園児のお絵描きの様です。手を抜いたわけではないのですが、CADでできない表現を省いてしまうのですよね。で、結果、表現が簡素になる。

ちょとツールにハマりすぎですね。何をしていたんだか。もう一度、表現を考えましょう。

2012年8月13日月曜日

線膨張係数

伝熱計算のため Femap を触っていると、「線膨張係数」が出てきました。

温度上昇に対応する1次元長さの変化割合です。昔、習ったはずですが、完全に忘れていました。

熱拡散に手を付けないといけないと思ったのは2年前。熱水循環による温度解析業務に参加できなかったことが発端です。それ以降、やろうと思いつつ手を出さなかったのですが、今年、地下水熱利用に触れることになり腰を上げる事にしました(地下水中の鉄分による目詰まりや、有機物による吸着除去といったことに興味の沸いたのが先でしたが)。

温度応力解析はプラグ施工時に設計者が実施しているのを見ましたが、これはもう地質とは無関係のため、興味はありませんでした。比較的綺麗な材料値を使って計算をしているんだろう、地質では必要ないだろうと、勉強もしませんでした。
しかし、今回触っている中で出てきました。

参考書を見ると、温度-応力の連携は非常にシンプルです。
 σ=E(α(T2-T1))
温度と線膨張係数からひずみを算出し、変形係数を介して応力にしているだけでした。基本はこれだけなんでしょうか。
ま、こちらは急ぐ必要がないので、時間のあるときにコツコツ見ていきましょう。




2012年8月12日日曜日

VNCにはまる

熱解析で Femap + Nastran を利用しようと考え、昨晩から触っていました。

熱拡散の基礎方程式は大体理解していますが、それを実際に手を動かして解いた事はなかったので、時間のある時に実施しておこうと考えていました。手元にある Femap でどこまで出来るか確認しておきたかったのです。Femap を自由自在に扱えるレベルではありません。が、基本コンセプトは慣れている SoilPlus と似ていますので、個人的に扱いやすいソフトと言えるでしょう。

参考書を見ながらコツコツモデルを組んで、はい解析!とボタンを押すと、早速エラー。調べてみると、スタンドアロン版はリモートデスクトップに対応していないとのことでした。

では、VNCでと思い、以前使用していた ThightVNC をインストール。
しかし、繋がったり繋がらなかったり。
なぜ?と考えていると、どうやらWin7のログイン画面に戻った場合、アクセスできないようでした。Lock しないと Local で誰でも自由に触れるようになってしまいますし、リモートデスクトップでアクセスできなくなります。しかし、それでは TightVNC で超えられない(設定がまずい?)。

5時間程度、他のVNCソフトも試してみましたが、一長一短。ビデオドライバーが貧弱だったり、登録が必要であったり。TeamViewer でもうまく繋がりません。
結局、モデルをいくつか組んでおき、あとでまとめて流す事にしました。

本質的でないところで時間をかけてしまいました。
ま、休日なので良かったことにしておきましょう。