2012年2月23日木曜日

Surface Complexation Modeling

PHREEQCで吸着を扱おうとすると、自然と ferrihydrite の surface complexation modeling もコンセプトの1つに入ってきます。

この鉱物の logK がデータベースに入っていますので、簡単に扱えます(というか、このデータしか私は扱えません)。
sourceはコチラ↓。

David A. Dzombak; Franois M. M. Morel, 1990
Surface Complexation Modeling: Hydrous Ferric Oxide

有名な本(というか、データベース)なのですが、私は持っていません。この話を扱い出すと欲しくなるのですが、高くて買えません。他の教科書に解説はありますし、データ自体は手元にあるので、毎回「ま、いいか、」となります。

で、最近またこの Hfo を扱い出したのですが、入力パラメーターの意味するところを完全に忘れていました。教科書を見直してようやく思い出す始末(Ex7.9に詳しく載っています)。もっと頻繁に手を動かさないとダメですね。理論も復習しないといけません。


現状、このような surface complexation modeling はもちろん、geochemical modeling 自体、流行っていません。Hfoと species の中の1つだけ扱うなら、手計算でもある程度は可能でしょう。しかし、そこに他の元素が入ってきただけで、一気に困難になります。さらに、それらの物理的移動(地下水流動など)があれば、もう計算機に頼るしかないでしょう。
自然由来重金属のマニュアルでは移動の計算も視野に入っていますが、残念ながら移流分散のみで水質を予測する現状には限界があるということです(もちろん、反応を連成させても限界はあります)。

今後は反応計算だけでなく、分子シミュも発展してくるでしょう。
まだまだ頭に入れることは山のようにあるということです。

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