2012年4月26日木曜日

Executive の提案書

ダメな executive はどこにでもいるものです。

地下水解析の提案書を executive が作成し、採用されました。といっても お客様は詳細を読まれていない、そういう採用です。

私が担当として呼ばれたのですが、提案書の意味がよく分かりません。いえ、体裁は良いのですが、技術的な内容や言葉の意味がわからないのです(この方の文章、いつも理解できません)。

例えば、「ワンデーレスポンスを意識した緊急連絡網の作成」。意味が分かりません。話を聞くと、すぐに連絡が取りあえるような緊急連絡網の意味らしい。近いようで遠い。
 「現況のパラメーターを逆解析で求める」は文面通りかと思いきや、通常のパラスタの事。それ、順解析です。しかし書いてしまってますからね。早速、逆解析ソフト、買ってもらいましょう。
「移流分散特性を求める為の室内試験」は、カラム試験で遅延や分散長を求めるのかと思いきや、汚染の深度による到達時間の遅れを表したいので室内試験がいると考えた程度。それ、通常の非定常解析の事です。遅延は安全側で見込まないことが多いんですよ。

結局、フォローをするのは我々のような駒。
まあ、技術力でない所で仕事を取れるなら、それはそれで役割を果たしたともいえますが。出来れば、基礎力をつけて支障のない文章を書いていただきたい。あるいは、管理に専念して、技術から足を洗ってほしい。あるいは御自分で責任を背負っていただきたい。

老いたことに気付かない老人になってはいけない、自分の身の丈に会った仕事をしないといけないと、つくづく思った1週間でした。




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