2012年9月23日日曜日

熱の移動

揚水試験の浸透流の支配方程式について、藤縄克之「環境地下水学」に詳細が書かれていました。

単純に、直交座標系から円筒座標系へ修正しただけのようです。しかし、8割は理解できましたが、残り2割でつまづいています。もう少しを詰めるのは時間がかかると思いますが、コツコツやっていきましょう。


移流分散のように浸透流とあわせて解く場合、土との熱のやり取りはどう評価するのでしょう?
温水を注入すると、地盤を通過していく中で、土に熱を奪われます。その後、注入が終わると、冷水(地下水)が流れ始めますので、今度は土から熱を奪います。
これらの事象を地下水の視点からのみ見ると、熱の移動が遅れる訳です。移流分散でいえば遅延であり、遅延係数で表している事項でしょう。ところが、熱の場合、遅延で表すのは抵抗があると思われる方が多いのではないでしょうか?ちゃんと、土がどれくらいの熱を奪って、どれくらい与えるのかを把握しないと、井戸の配置や深度を設計できないのでは?と思われるのではないでしょうか?これ、汚染の評価時に、遅延のようなブラックボックスではなく、反応を連成して評価しましょうというような流れと同義だと思います。ただ、温度のように常に触れてきたものは感覚的にも理解しやすいので正しく評価したい、ということでしょう。

ま、そのような想像はさておき、実際の解析コードでどのようになっているか調べてみる必要があるでしょうね。

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