2012年12月17日月曜日

地下水の流動系と主成分分析

ようやく仕事も先が見えてきたので、今日は休みました。

で、コタツに入りながら地盤工学会誌を見ておりますと、今年の学会報告が載っていました。思い返せば、ここ2年ほど、どこの学会発表にも参加していません。ま、参加しても刺激を受ける発表が少ないということと、地質・土木分野で化学的な発表をしても反応がないということ、近年サボっていること(これが一番の理由)などが原因でしょうか。

で、何気なく数値解析の総括を見ていますと、お世話になった技術者の名前が。しかも、その方が「画期的」と評されている発表がありました。日本でトップクラスの方をして「画期的」と言わしめるその発表、気になり読んでみました。

高木英知ほか「統計学的手法に基づいた濃尾平野の扇状地における地下水流動系の評価」

統計学的手法を用いて地下水データの整理、評価を行い、定性的に河川水の影響の強い範囲を示した発表でした。が、あまり興味のない統計学。読んでもぱっと頭に入りません。何で統計で固有値が出てくるのか分かりませんでしたし、主成分分析も手を動かしたことがないので理解していません。「標準化」など知らない単語もあり、 一読では内容すら理解できず、何が「画期的」なのか全く分かりませんでした。

で、仕方なく本屋に行き、引用文献にあった「Rによるデータサイエンス」を購入。取り急ぎ、主成分分析の章を読みました。
食わず嫌いだったのか意外と簡潔な内容で、発表要旨と見比べながら読み終わる頃には、その内容が理解できました。なるほど、「3.河川水の流入経路」と「4.地下水の流動系」は別の話だったんですね(そんなことも分からなかったとは、情けないですが)。
内容がある程度理解できると、クラスター分析を少し工夫すれば、実務でも使えそうかなあという程度の印象(地下水コンター+ユークリッド距離の方はすぐ使えそうですが)。

うーん、もう少し深く理解してから「画期的」を判断すべきでしょうね。忘れないうちに手を動かす必要がありそうです。避けていたRの出番でしょうか。
また後日。

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