2013年8月11日日曜日

FLIP と 港湾技研資料869

FLIP を港湾構造物以外に適用している報告書を2つ読みました。

目的は、各種パラメーターの設定根拠を調べること。
港湾だと港湾技研資料869でほとんど決まるのでしょうが、分野が異なるとどうなるか?先日記載したように、PS検層や繰返し三軸なしだとどうするのか?という点を確認したかったのです。

結論から言うと、メインは港湾技研資料でした。また、粘土の履歴減衰の上限値は別の基準から。
2冊とも、設計者は異なるのですが、同じ基準を引っ張ってきていました。実質、これしかないという状態なのでしょう。ま、港湾で開発されたツールですから、港湾以外のデータがないというのは当然かもしれません。

試験をした場合と、ない場合でどの程度結果に差が出てくるのでしょうか?
港湾であれば、海成層でチューニングされた設定法があるので、差は小さいのかもしれません。が、陸域の土砂であればチューニングから外れ、差の大きくなる可能性があります。それは、試験をしてみないと分からないのでしょう。
また、試験がない場合は要素シミュ(パラスタ)が不要なので、手数は少なくなるのでしょう。が、FLIP の能力を発揮できていないでしょうね。
結果、港湾以外で FLIP を使用する場合、現段階では試験をせざるを得ない状態だと思います。

ただ、試験をしたからOKとも限りません。砂はトリプルでなく、凍結でないとダメというような結果もありましたし。
「道路橋示方害における地盤の液状化判定法の現状と今後の課題」2004
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00037/2004/757-0001.pdf
それに関する対応もどこかに書いていましたが、忘れましたね。
もう一度探してみましょう。



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