2014年4月23日水曜日

支保部材・補助工法のモデル化

2次元で支保部材、補助工法をどのようにモデル化するかが、以下に整理されていました。

土木学会「実務者のための山岳トンネルにおける地表面沈下の予測評価と合理的対策工の選定(トンネル・ライブラリー24号)」p149-151

過去のライブラリー2冊が整理され、表になっています。こういった表、欲しかったんですよね。
基本的には等価な剛性でモデル化するか、掘削解法率を低減するかだろうと思います。多いのは前者でしょうね。後者の場合、3次元解析との比較になりますが、そうであれば三次元の結果を見れば事が済みます。わざわざ次元を落として再確認する必要がありません。

ソリッド要素、トラス要素、ケーブル要素、ビーム要素、パイル要素の簡単な説明もあります。このあたり、私がよく知らないところです。構造物をよく扱う方は、こちらの方が詳しいのでしょう。どのソフトで、どの要素を実装しているのか、把握しておく必要もありますね。


お客様の中には、補助工法の効果を定量的に把握する手法がないと思われている(そのように説明を受けている)方がいらっしゃいます。解析的手法による結果と施工実績との対比が少ないためでしょうか、まだまだ通常の設計手法としては認知されていないようです。
現段階では、支保部材・補助工法のモデル化を含めた解析的手法の中身を基礎知識として押さえ、それを使った評価の検証を蓄積して行く必要があるということだと思います。




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