2014年5月26日月曜日

ゆるみを考慮した安定計算

地すべり土塊内にて滑動方向と平行にトンネルを掘削する場合の式を変形します。
(財)高速道路技術センター「トンネル掘削を誘因とする地すべり対策に関する基本検討報告書(日本道路公団委託)」平成8年



横断形状で、トンネルがすべり面を切る区間bの粘着力c"を0(cの低減率=0)とし、すべり面の横断長Bで分担(平均化)させた式です。以下のように考えるとわかりやすいでしょうか?



ゆるみを考慮する場合、ゆるみ領域がすべり面を切る区間bの粘着力c"を0.3cとみなして分担させれば報告書の説明に合致します。φも同様にφ"=0.75φとして扱い平均化すれば一致しますね。
厳密にはスライス毎の横断チェックが必要になりますが、先人がそこまでしていたとは思えません。代表断面といった考えなどで省力化されていたのでしょう。


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