2014年12月14日日曜日

コーンペネトロメーター

粘性土の強度推定にコーンペネトロメーターを使おうと思いつきました。

私自身、使ったことがありません。昨年使おうかと思いましたが、深度が深すぎて断念。今年、後輩が使いたいというので、再び引っ張り出してきました。

つくりが簡単なので、容易にできると踏んでいたのですが、これが難しい。機種はOYO製のポーターコーン(2重管)なのですが、変位を測定する2重のリングの使い方が全く分かりません。周りの方に聞いてみましたが、ほぼ未経験でわからず。使ったことのある方も、8~10年前とかのレベルです。
http://www.oyoks.co.jp/catarog/P06.pdf

たまたま、大先輩が来店されていましたので使い方を聞いてみたところ、よく覚えていらっしゃいました。さすがです。
見ていただいたところ、2重リングの接続部が故障していたようで、1重リングとしてなら使えるとのこと。使い終わったら修理しましょう。
ついでに、いくつか質問してみました。

Q: なぜ使われなくなったのか?
A: 地盤に入らないから。(基本は軟弱用で、砂が出ると入らない)

Q: 粘土と砂は分かるの?
A: 砂は入らないし、入っても針の触れ方が全然違うのでわかる。(砂はビョンビョン振れる)


地盤調査の道具の基本構造は、昔からほぼ変化していないように思います。シンプルかつ耐久性が求められているので、ほぼ出来上がっているのでしょう。
こういった道具の使い方は古い技術者の方が得意かもしれません。技術の伝承とまで大げさではないですが、今のうちにノウハウを引き出しておかないといけないように感じますね。今後も機会があればいろいろ尋ねてみましょう。


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