2015年5月17日日曜日

UAV で土量計算

UAVで土量計算を実施している例がありました。

大成建設がダム工事の現場で効果を実証
http://www.autodesk.co.jp/adsk/servlet/item?siteID=1169823&id=24316438
http://news.mynavi.jp/news/2015/04/24/101/

大成さんのスライドを見る限り、DJI F550 + GoProHero3+ + ReCap360+Civil3Dですので、手持ちのツールで十分再現できます。が、Autodesk の発表を見る限り、点群作成はReCap360 とは書かれていません。ReCap360にイリノイ大学の新しいアルゴリズムが取り込まれたと解釈すべきかどうかわかりませんが、実務上は大成さんのスライド通り、ReCapを使用しているのでしょうね。
詳細は掲載されていませんが、この技術の素晴らしい点は、イリノイ大学のアルゴリズムでしょう。
SfMはLPと異なり相対位置を使用しますので、画素の位置を見定めるアルゴリズムと写真を撮る高度(解像度)さえ工夫すれば、今回のような精度を出せるのでしょう。また、SfM の場合、UAV の位置情報はLPに比べ軽視できる=安価な GPS で OK となりますので


UAV を地形測量に利用する場合、3つのノウハウが必要かと思われます。①撮影のノウハウ、②モデルを作るノウハウ、③ヘリを操縦するノウハウです。

①撮影はモデルを作る上で、どのカメラセッティングで、何処の写真が、どの程度の頻度(精度、カバー率)でほしいか、こだわりが出てくると思います。そうすると、どのスピードで、どの高度で飛ばしたいかなどといった要望が出てきます。何度かモデルを作れば、自然と身につくノウハウです。

②モデルを作るノウハウは、ほとんどありません。点群までは自動でできます。ググれば得られる情報です。スマホと 123D で遊んでいるのと同レベルです。ハードルはほとんどありません。
成果を売るのであれば、必要なのは「お金」です。金をかければ良いものが早くできるのが現状です。PhotoScanのようにGPU対応のモノもありますので。
なお、点群>サーフェス>コンター>横断の流れは機械作業ですので、CADの使えるパートさんでも可能です。

③飛ばすノウハウは・・・素人ですのでわかりません。基本はプロに任せようと考えています。
http://phreeqc.blogspot.jp/2015/04/uav.html

結局は③がネックになり、①②を分かっているプロに頼むのが安心ということになります。もしくは、自分で③を身に付けるかですね。何度も墜落させて。


作ったコンターを地形測量としてお金をもらうとなると公共測量作業規定が絡んできますので、測量屋さんににお願いするようになります。
地質屋が単独で可能なことは、見せるモデルを作るくらいでしょう。4年前くらいでしょうか、当初は3次元解析用の表層データの取得を一つの目的として始めましたが、現段階では見せるモデルまでに止めています。
ただ、崩壊地形を色々な角度で見ていると、見えていなかった構造が見えてくる場合がありますので、UAV+SfM に限らず、3D可視化は一連の作業として実施すれば良いと思います。

とりあえず手を動かすことが必要でしょう、


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