2015年10月11日日曜日

潮位

ひと段落つきました。

振り返ってみると、ここ1カ月ほぼ休みなし(世間ではシルバーウィークというものがあったそうですが)。器用貧乏+貧乏暇なしのコンボでした。

山が終わったら、今度は海。今日は既往資料を集めてGEORAMAでモデルを作り、どこで掘ろうかと検討していました。
ここで、ちょっと戸惑ったのが基準面。港湾では D.L を用いるのが一般的ですが、陸の既往資料や地形として利用する基盤地図情報は T.P 表示。これらをDLに統一する必要があります。ボーリングは孔口標高の補正をすれば良いだけなのですが、地形はどうしたものかと。
少し考えた結果、5DEM サーフェスを D.L と T.P の差だけ高さ方向に移動して、D.L 表示に統一しました。地形サーフェスを移動させる点に違和感があったのですが、ま、何も考えなくて良くなったので良いでしょう。

また、基準面については、地震屋さんから「何の略?」と聞かれて「確か、data line」と答えていましたので、ついでに調べることにしました。

高極潮位H.H.W.L(highest high water level)
朔望平均満潮面H.W.L(high water level)
大潮平均高潮面H.W.O.S.T(high water level(mark) of ordinary spring tide)
平均海面M.S.L(mean sea level)
東京湾平均海面T.M.S.L(Tokyo mean sea level)(T.P(Tokyo peil))
大潮平均低潮面L.W.O.S.T(low water level(mark) of ordinary spring tide)
朔望平均干潮面L.W.L(low water level)
平均干潮面M.L.W.L(mean low water level)
最低水面(海図の水深の基準)C.D.L(cardinal(chart) datum level)
=管理用基準面(港湾・漁港工事を施工する際の基準)D.L(datum line)
低極潮位L.L.W.L(lowest low water level)

datum line は data line と覚えていましたが、聞き間違いだったのいでしょう。何を見ても datum でした。
朔(新月)望(満月)というのも知りませんでした。英語より国語を学ぶべきですね。このあたりは気象庁のHPが詳しいようです。
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/sakuin.html
http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/genbo/explanation.html

河川では、同じ記号でも、また別の意味になります。基本事項は分野によって変わりますので、非常識にならないよう気をつけましょう。

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