2015年12月8日火曜日

力学的エネルギー

LS-RAPID や LSFLOW などの土砂移動の計算コードでは、運動方程式や質量保存の考え方、土砂の位置・運動エネルギーの変化などが支配方程式を構成するための根底にあります。また、外部へ放出されるエネルギーも、energy parameter との比較を行う上で必要になってくるものと考えます(まだそこまでたどり着いていません)。

この「運動方程式」や「力学的エネルギー」については、高校初期の物理の範疇です。計算コードは複雑に見えますが、この基礎物理をアレンジしているだけのことです。
以下、高校基礎レベルでの、「運動」「力学的エネルギー」「仕事」に関する記載の整理です。

運動方程式(F:力 [N=kg・m/s^2] 、m:質量[kg]、a:加速度[m/s^2])

F= ma

静止摩擦力(F0:静止摩擦力 [N] 、μ:静止摩擦係数、N:垂直抗力[N])

F0=μN

動摩擦力(F':動摩擦力 [N] 、μ':動摩擦係数、N:垂直抗力[N])

F'=μ'N

仕事(W:仕事 [J=N・m] 、F:力 [N]、x:距離[m])

W=Fx

仕事率(P:仕事率 [W=J/s]、W:仕事 [J] 、t:時間[s])

P=W/t

運動エネルギー(運動エネルギー [J=kg・m2/s2=N・m] 、m:質量[kg]、v:速度[m/s])

K=1/2mv^2


位置エネルギー(U:位置エネルギー [J] 、m:質量[kg]、g:重力加速度[m/s^2]、h:高さ[m])

U=mgh

ばねによる位置エネルギー(U:位置エネルギー [J] 、k:バネ定数[N/m]、x:距離[m])

U=1/2kx^2

2点間の仕事(エネルギーの変化)

W=K2-K1
W=U2-U1

エネルギー保存(E:力学的エネルギー[J])

E=K+U・・・一定
K1+U1=K2+U2


熱力のエネルギーについては、また今度。

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