2016年9月25日日曜日

地震予測と統計学

録画していたNHKスペシャルを見ました。

MEGA CRISIS 巨大危機 ~脅威と闘う者たち~
第2集 地震予測に挑む ~次はいつ どこで起きるのか~
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160911

あーあ、と思ってしまったのが、統計による予測。
マグニチュード4以上だったと思いますが、1か月予測で6/9=67%の正答率。現段階ではかなり良いと思います。
原因が分からなくても答えは出せる、と言うのが統計の強みです。研究の最終目標は高精度の予測、人的災害の防止でしょうから、(極端ですが)精度の担保された結果を出すことが可能であれば良いのです。地震予報として毎日公表しておけば、研究者でなく、一般の方々が評価してくれます。「結果」を出せなくても、それに通ずると信じているプロセスや「原因」を重視するのは地震屋さんだけでしょう。
地震屋さんはどういう気持ちでこの研究を見ているのでしょうか?おそらく、私が水理地質で味わったように、内心複雑だと思います。ま、両方できればいうことありませんので、否定はされないと思いますが。

ただ、未曽有の大地震については統計処理できるほどの数がないため、予測できないようです。そうすると、 原因の解明>>>予測といった流れに時間的余裕が生まれます。

データの多い中~小地震については統計を、対応できない大地震については原因の把握をといった並行作業で、地震予測の発展が望まれます。





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