2017年7月25日火曜日

BIDO

円形アレーが組めるようになりましたので、データ整理ソフトを整備していました。

よく利用している表面波探査のソフトが SPAC に対応していますし、同じ要領でS波速度構造まで計算・表示できます。
それだけでも良いのですが、できれば今回教えてもらった産総研さんの BIDO を使いたい所です。マニュを読む限り、BIDO は分散曲線を多くの手法で一度に計算・表示してくれる優れモノ。CCA にも対応していますので、ジャストポイントで調査できない場合でも計算できます。事前に仕込んでおく価値はあるでしょう。

が、2〜3日試行錯誤しても全くダメ。 VF や gfortran の環境では完走しません。Win + Cygwin も Ubuntu 系 Linux もダメ。公開当時の g77 環境を再現できれば動くのでしょうか?それにしても、g77 って。ちなみに、g77のありかはこちら。φ(..)
https://askubuntu.com/questions/837618/need-the-gnu-g77-fortran-compiler-on-ubuntu-16-04-having-issues

あきらめかけた4日目、CentOS7 64bit + gfortran で計算は走りました(plotはダメ)。古いマシンにCentoOSを入れて、gcc 関連を一通り入れて、コンパイルし直すと OK でした。ふー。

詳細は分かりませんが、ライブラリのパスが関係しているようでした。
今日はここで時間切れ。グラフを表示してくれませんので、正しい結果が出ているのかわかりません。後日、結果をEXCELに持って行って確認しましょう。どのみち、BIDO では S波構造を逆解析してくれないようですので、分散曲線を Win に持っていく必要があります。ん?そういえば、分散曲線を読み込んで逆解析できたかな?


良いこともありました。
BIDO の引用文献を追っていくと、逆解析時の初期モデルで波長の1/3(1/2~1/4)を深度とする根拠(と思われる文献)を見つけました。今まで気にかかっていたところです。

Ballard, R. F. and Jr. (1964) Determination of soil shear moduli at depth by in situ vibratory techniques, U. S. Army Waterways Experiment Station
紺野克昭 (1997) レイリー波の分散曲線の近似計算法の提案と地下構造推定への応用, 土木学会論文集, I-41, pp. 89-105
高田 至郎, J. P. WRIGHT (1980)ライフライン系解析のための相対地盤震動, 土木学会論文報告集, No. 299, pp. 13-21

2つ目の文献の図を見る限り、1/4でも良いかなあと。そうすると、道路橋示方書の固有周期の算出式と同じ形になります。ただ、波の来る方向は縦と横で異なる(と思っている)ので、いまいちイメージできません。今までの理解が間違っていたのかしら?わからなくなってきました。ここはプロに聞いてみましょう。


若干ですが、進んだように思います。
とりあえず、 計算結果を見てみましょう。それがクリアできていたら、データを取りに行きたいですね。


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20170726追記
gnuplot が入っていませんでした。グラフが表示されないはずです。
入れるとOK。計算結果もOKでした。


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